学校組織マネジメント研修 3日目

「学校組織マネジメント指導者養成研修(第2回)」3日目の本日は、兵庫教育大学の浅野良一教授による講義・演習「学校組織マネジメントの実践に向けて~学校の戦略マップを作る~」を行いました。 受講者の皆さんに、本日の感想を伺いました。 「浅野講師の講義で出てきた、『燃えないものは燃やすな』が印象に残っています。学校組織を活性化させていくことを考えたとき、燃えやすい、つまり、意欲的に取り組むモチベーションを上げやすい層にまず働きかけていくべきというお話に、とても納得感がありました。そして、その燃えやすいミドル・リーダーや若手世代のモチベーションアップをはかるためには、各自の仕事がきっちり決まっている隙間の無い「レンガ型」組織よりも、少し隙間のある「石垣型」組織が望ましい。なぜなら、隙間があることは、自主的に取組み成長できる余地があるということでもあり、ミドル層やその下の層の成長につながるのだそうです。浅野講師の分かりやすい言葉でしっかり理解できたと思います」 「戦略マップづくりでは、自分が過去に勤務した学校をグループの検討校にして話し合いを行いました。当時は『どうやってこの学校を変えていこう』と一人で悩んで行き詰まっていましたが、今日の話し合いで『外部の人材を活用し、本物との出会いを通して意識を変える』という意見をもらい、とても参考になりました。自分一人では出てこない意見から刺激をもらうという体験は、視野が広がるだけでなく、モチベーションのアップにもつながることを体感しました。グループワークは、今までも初任研や十年研で取り入れてはいましたが、形だけを勉強して行っていることが多かったと思います。今日の刺激的な体感を伝えたいですね。そのためにまずは、『結論を出す』ことを重視せず、『多様な意見から刺激を受ける』ことに重点を置いたグループワークを行っていきたいです」 「戦略マップづくりは、4~6人の各グループで検討校を設定した上で、学校の課題と目指すべき方向を明確にし、課題から目的の方向へどう近づけていくかを考える演習でした。自分たちが主体的に戦略マップを作る体験は、目的に向かって新たなことを実行していくやる気にも繋がると思いました。私は今後、所属地域の研究主任を対象とした研修を行う予定になっています。各学校の研究主任に今日の演習を体験してもらいたい、各学校の校内研修等に活用してもらいたいと思います。自分の課題は、「校内研修で実施したとき、複数グループが作成した戦略マップをどう一つの形にまとめるのか」という問題です。校内研修で実施するときは、グループ毎に検討校が異なるのでは無く、同じ学校を検討することになると思います。様々な手立てや戦略マップをどう統一し、教員全員が共有できる形にするか、研究主任研修を実施するまでに考えていきたいと思います」 明日は、「特色ある学校づくりのためのカリキュラム・マネジメント」「やる気を引き出すヒューマンリソース・マネジメント」の講義・演習を行います。