副校長・教頭等研修 5日目

午前にFR教育臨床研究所の花輪敏男所長による講義「特別支援教育の充実」、午後に早稲田大学河村茂雄教授による講義「メンタルヘルス・マネジメント」を行いました。 受講者の皆さんに、本日の研修の感想を伺いました。 「所属校にアスペルガー症候群の生徒がおり、なかなか集団の輪の中に入れなかったりこちらの言葉がストレートに伝わらなかったりするなど、対応について悩んでいたところでした。講義を受けて、薬ではなく教育で発達障害の生徒を立ち直らせるという視点や、学校にとどめることだけを考えるのではなく必要があれば外部と連携をするなど見極めの大切さを学ぶことができたので、校内研修を通じて教職員の皆さんと共有し具体的な対応方法を考えていきたいです。」 「私の学校は普通科高校なのですが、特別な支援を必要とする生徒を受け入れています。そのため、合理的配慮については切実な課題として意識しており、特別支援教育の講義でASDやADHDの特徴や症状について理解を深めることができ参考になりました。その中でも、もっとも心に残っているのは二次障害についてで、特に不登校と発達障害の関連性についてのご指摘は印象的でした。勤務校では不登校の生徒が少なからずいますので、学校に戻ったら、今回学んだ視点で捉え直してみようと思っています」 「年代の異なる教員、特に20代などの若年層の教員には我々の価値観や教育観を理解してもらえないと思い込んでいたため、河村講師が、若年層の教員も場の設定や話しかけ方を上手に工夫すれば耳を傾けてくれる、とおっしゃっていたことは大きな気づきとなりました。仕事以外の場面でも、語りかけ方ひとつで意外と話にのってきてくれるというご紹介もありましたので、現場に戻ったら実践してみたいです。」 「教頭の自分より年上の教員がいるという状況は、どうしてもやりづらいと頭のどこかで考えてしまいがちです。ですが、その方のこれまでの経験が貴重であることに違いはありません。その長いキャリアの中で培ってきた授業力や学校経営力を是非若手教員に伝えてほしい、というスタンスで接することができれば、彼らのノウハウに再度脚光をあてることができます。日頃から密にコミュニケーションをとり『先生の力で教育を変えませんか』と働きかけることで、その方にもう一度活躍して輝いていただけるような流れをつくっていきたいと思っています。」 10月2日は、「生徒指導」及び「コミュニケーション力」の講義・演習を行います。