健康教育研修 初日

健康教育を担当する養護教諭や指導主事ら246名が参加する「健康教育指導者養成研修」が、本日から始まりました。本研修は、各都道府県等における健康教育に関する推進体制の構築、学校における健康教育に関する指導の充実等について、必要な知識等を習得し、各学校や地域における本研修の内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を目的として、22日までの4日間、講義・演習を行います。 本日は、『健康教育の充実の在り方及び研修の進め方』『保健管理の在り方』『保健教育の在り方』『学校保健マネジメント』『子供の心のケア』の5つの講義・演習に取り組みました。 本日の研修を終えた受講者の皆さんに感想を伺いました。 「文部科学省やスポーツ庁の調査官による、『健康教育の充実の在り方』『保健管理の在り方』等の講義では、健康・保健教育について法令、制度、政策等を踏まえて学びました。基本的なことは理解しているつもりでしたが、国としての考え方や、法令や政策の今後の方向等を改めて意識する機会となりました。講義の内容は、自分の中にしっかり落としこんで、養護教諭や保健主事だけでなく学校全体に責任を持って伝えていく必要があるものだと思います。」 「FR教育臨床研究所の花輪講師による講義『子供の心のケア』の内容の『壁を作る』声かけが効果的だというのが特に勉強になりました。『できる範囲でやってごらん』等、目標を定めない声かけは、一見優しい声かけに聞こえますが、『できる範囲で』という言葉が逆に子供を追い詰めてしまいます。そこで『○○までやってみよう』と目標を定めるなど、『壁をつくる』声かけへと方向を変えることが効果的だと学んだので、ぜひ実践していきたいと思いました。」 「私は現在、発達障害と診断を受けている不登校の児童へのサポートをする立場にあります。『子供の心のケア』の講義で花輪講師からお伝えいただいた、スモールステップとして小さな目標から一歩ずつ達成していけるような働きかけや、壁を作っていく取組は、現場にかえってすぐにでも使っていきたいし、共有したい内容だと感じました」 20日は、3種類の部会に分かれ、それぞれの部会で「保健教育の在り方」「学校保健マネジメント」「保健管理の在り方」をテーマに講義・演習に取り組みます。