学校安全研修 2日目

昨日に引き続き、「小学校」「中学校」「高等学校・特別支援学校」の部会ごとに、「交通安全」「生活安全」「災害安全」の講義・演習を行いました。講師は昨日に引き続き、東北工業大学の小川和久教授、大阪教育大学の藤田大輔教授、岩手大学の森本晋也准教授です。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「防災教育を行う時、どうしても『子供たちにこういう力を身につけさせたい』という教師の思いが先行しがちですが、何よりも子供たち自身が、『自分に関係することなんだ』という意識を持つことが大事だと思いました。同じ避難訓練を行うのでも、そうした意識を持っているのといないのとでは、教育効果は全然違ってくると思います。そうした意識を持たせるために、例えば自分たちの通学路の危険箇所を知ったり、自分たちの暮らしている町の状況や課題を知ったりすることから始めていきたいです。未然に危険を予測し、回避する力を身につけさせるとともに、実際に災害が起こった時に、行動できる子供たちを育てたいと思います。」 「子供に『防災教育の大切さ』を教えるには、何より教える側の教師自身が、『自分のこと』として捉える必要があると強く感じました。教師が危機感を持っていないと、子供にその重要性は伝わりません。私は指導主事をしているので、教育委員会に戻ったら、報告会や防災教育に関する研修会を通じて、『教師が危機感を持つことの重要性』を伝えていきたいと思います。」 「外部からの校内への侵入者によって児童の命が奪われた事例などを聞き、不審者に対するリスクマネジメントを全力で行う必要があると強く感じました。主幹教諭として、まずは毎日の校舎内の巡視と施錠、毎朝の横断歩道における登校指導を欠かさず行っていきたいと思います。また、一人の安全担当者だけが安全管理をするのではなく、複数の目で管理していくことが大事だと思いました。現在本校では、5人1組で決められた場所を回りながら安全点検を行っていますが、そうした複数管理を徹底することで、安全を確保するのはもちろんのこと、学校全体として、安全への意識を高めていくことができると思いました。」 13日は、「学校事故事例報告」の講演、「第2次学校安全の推進に関する計画について」「災害安全危機管理体制の現状と課題」「カリキュラム・マネジメントとは」の講義・演習を行います。