道徳研修(北海道・東北) 最終日

当研修は最終日を迎え、受講者115名が修了証書を手にしました。 午前に、文部科学省初等中等教育局教育課程課の安部恭子教科調査官による講義「実践活動や体験活動を通した道徳教育」、同課の澤田浩一教科調査官による演習「道徳教育の効果的な推進方策―研修プランの作成―」を行いました。午後は引き続き、澤田教科調査官による講義「道徳教育の充実を図るリーダーとして」を行いました。 受講者のみなさんに、研修を修了しての感想を伺いました。 「私は教育委員会の所属なので、これまでに道徳教育について指導・助言を行ってきました。当研修では、自分が指導してきた内容の確認をすることができました。道徳教育の目標の立て方や国語など普段行っている教科の授業との関わり方をどのようにしていけばよいのか、より確かになった3日間でした。」 「これまで自分の思っていた『道徳の時間』の捉え方が、本来の趣旨とは違っていたことに気付くことができました。これまでは、道徳の時間を実施した後に生徒たちに振り返りの感想を書かせた上で、『いい事は書けているか』という観点で見ていましたが、本当は、『他者との関わりの中で自分とは異なる意見を知り、どうしていこう』というような、生徒がどのように変容したのかを見ていくべきだということがわかりました。道徳の時間のみならず、学校生活全体をとおしてこうした考え方で生徒たちに接していくよう見方を変えていきたいと思います。」 「研修を修了し、教員としての使命感の根っこの部分を再確認することができたように思います。いじめなどが深刻化している昨今、予防のためにも、高等学校にも道徳教育が必要だということを校内研究で伝えていきたいです。特に高等学校では、部活や授業など、それぞれの経験を活かした個人プレイになりがちですが、子供たちが今後社会をよりよく生きていくためにも、教員全体で団結してチームで協力していくことで、学校の道徳教育に対する流れを変えていきたいと思っています。」 9月4日からは、つくば本部で「学校組織マネジメント指導者養成研修(第1回)」を開催します。