中堅教員研修 7日目

本日は午前に、FR教育臨床研究所の花輪敏男所長による講義「特別支援教育の充実」、午後に、岐阜聖徳学園大学の玉置崇教授による講義・演習「ミドル・リーダーの役割」を行いました。 受講者のみなさんに本日の講義・演習の感想を伺いました。 「本校はユニバーサルデザイン化に取り組んでおり、校内研修などをとおして特別支援教育に関する勉強を続けています。今日の『特別支援教育の充実』の講義を受けて、自分たちが行っている方向性が間違いではないと自信を深めることができました。とはいえ、まだまだ知らない知識や技術がたくさんあり、それらを学べたことはとても有意義でした。 本人の特性に応じたわかりやすい説明や指示の出し方が大切ですが、その方法が大変参考になりました。それは、『○か×かを聴くのではなく、○か◎で聴く』というものです。例えば、「教室に戻る」ことを前提としている場合、「今、教室に戻る?/戻らない?」と聴くよりも「今、教室に戻る?/少し休んでから戻る?」と聴くことにより、結論が先にはっきりとしていて見通しをもつことができ、自分で選択もできることから、生徒は比較的安定して動きやすい、ということが理解できました。本校の校内研修で伝え、取り入れてみようと思います。」 「『ミドル・リーダーの役割』の講義では、事例について課題整理をして解決策を考える演習を行いました。『校長から授業力向上のための研修活性化の指示を受けた』という事例に対し、研究主任としてどのように動くかを検討しました。まず、『校長のリーダーシップ不足、職員の研究への消極性、職員間のコミュニケーション不足』といった、考えられる課題を3点検挙げ、他グループの案も参考にしながら当グループで協議しました。そして、『校長を交えて授業研究の目標やビジョンを明確にする』等の解決案をいくつかまとめました。実際に、研究事業等において、校長から事業案の検討の指示を受けることがあります。演習をとおして、事案検討の進め方や流れがわかり、参考となりました。ミドル・リーダーとして若手の先生方に伝えていくという役割も担っています。改めて、ミドル・リーダーの立場の重さを実感しました。」 「『ミドル・リーダーの役割』の演習をとおして、グループ活動の展開の仕方を学びました。事案に対してまず、課題や問題を洗い出し、解決案を検討します。その後、他グループの案や意見を見たり聴いたりして、自分のグループに持ち帰り、解決策を検討するという流れです。この方法は、学級経営や校内研修でも活用できると思いました。」 16日は、「生徒指導」と「コーチング」についての講義・演習を行います。