道徳教育研修(関東・甲信越) 初日

道徳教育指導者養成研修(関東・甲信越ブロック)が始まりました。長野県教育委員会との共催のもと、長野市のホテル信濃路にて8日(水)まで実施します。 本日は開講式から始まり、午前に文部科学省初等中等教育局教育課程課の小野賢志主任学校教育官による行政説明「道徳教育の抜本的充実に向けて」と、同課の浅見哲也教科調査官による講義「今、求められる道徳教育の充実を目指して」を行いました。 午後からは、演習「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の推進上の課題-情報交換・課題の共有-」と、事例発表・協議「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の実践と課題」を行いました。 受講者に感想を伺いました。 「私は小学校の教員です。今日は、中学校の事例発表を聞くことができ、中学校での教材選びや中心発問の設定の仕方がとても勉強になりました。子供の発達やコミュニケーション力に合わせてどの程度の話し合いを入れるかなど、自分だったらどう授業を組み立てるか考えながら聞いていました。最近小中一貫校も増えてきており、中学生に教える可能性も出てくると思うので、他校種との連携についても意識していかなければと思いました。」 「グループメンバーの学校の全体計画を見ながら、道徳教育上の成果と課題について協議しました。県外の受講者と道徳の進め方や教材について情報交換することができ、有意義な時間となりました。普段勤務校の中にいると視野が狭くなりがちなので、関東・甲信越の代表が一同に介して話し合う時間が持ててよかったです。道徳に関する疑問や不安を抱えているのは自分だけではないということもわかり、心強くもありました。この研修で少しでも疑問を解決していきたいと思います。」 「道徳の評価に関わることについて知りたかったので、小野主任学校教育官の行政説明を聞くことができてよかったです。評価についても学校内で認識を共有したり、互いの授業を見学したりと「チーム学校」で取り組むことが必要だとわかりました。ただ、実際に評価をするとなると文章表現について迷うところがあるので、今後の課題となると思います。グループ協議では、様々な教科の受講者が、いかに学校教育全体の中で道徳教育を行っているかという工夫を共有することができました。ロボット作りを通して生命の大切さを学ばせるという計画を立てている受講者がいて、どんな指導をするのか実際受けてみたいと思いました。」 8日は小中学校・高校部会に分かれ、講義と指導案検討の演習が行われます。9日は道徳教育のリーダーとしてのあり方や研修プランについての講義・演習を行います。