道徳教育研修(近畿) 初日

本日から、道徳教育指導者養成研修(近畿ブロック)が始まりました。奈良県教育委員会と共催のもと、奈良県奈良市のホテル「リガーレ春日野」を会場に4日(金)まで開催します。 本日は開講式から始まり、午前に文部科学省初等中等教育局教育課程課の小野賢志主任学校教育官による行政説明「道徳教育の抜本的充実に向けて」と、同・浅見哲也教科調査官による講義「今、求められる道徳教育の充実を目指して」を行いました。午後は、演習「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の推進上の課題-情報交換・課題の共有-」と、事例発表・協議「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の実践と課題」を実施しました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「道徳の教科化に伴い、学校現場では『どう評価したらいいかわからない』という声が多数上がっています。そうした中で、この研修で学んだことをしっかりと吸収し、校内をはじめ自分の地域に広める必要があると感じています。特に評価方法については、現在自分の学校では、児童にワークシートを書かせ、集めてはいるものの、それをどう活用し、評価に繋げていくかに課題を感じています。実際に評価を行う担任の先生が困ることのないよう、具体的に評価をどう記述すればいいのかという部分まで、この研修で学び、校内研修等を通じて、伝達していきたいと思います。」 「この研修における最大の目的であった、『評価をどのように行えばいいか』についての具体的な内容を学ぶことができ、大変勉強になりました。道徳における評価は、道徳的価値の深さや理解度を測るだけではなく、子供たちが考えようとしている学びの姿や状況を、認めてあげることが大事なのだと分かりました。単に読み物教材の登場人物が『すごい』で終わるのではなく、自分との関わりを通じて、いろんな立場から内容を考えることが大事だということです。そうした態度を育めるよう、現場で実践していきたいです。」 「グループ演習では、他府県の方や違う校種・教科の先生方と交流ができ、大変貴重でした。私は中学校に勤務していますが、クラブ活動等で忙しい中でも、道徳の重点目標を明確にし、学校全体で行う道徳教育に力を注いでいる他校の取組は、とても参考になりました。また事例発表では、通常生活指導として行われる『無言清掃』を道徳教育と絡めて行う取組や、全校の全学級が木曜4時間目に一斉に道徳の授業を行う『一斉道徳』など、初めて聞く内容も多く、いい刺激になりました。特に『一斉道徳』は、4時間目に行うことで、給食やお昼休みの時間に他クラスの板書を見合うことができるなど、教員の道徳への意識の向上を図るのにも有効だと感じました。」 3日は、小・中学・高校部会別の講義・演習・事例発表等、4日は、「実践活動や体験活動を通した道徳教育」等をテーマに講義・演習を行います。