生徒指導研修 2日目

本日は、午前に筑波大学の高橋祥友教授による講義「自殺予防に向けた取組」、午後に鹿児島大学の大坪治彦教授による講義「不登校の予防と対応」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 「アメリカの自殺予防教育の内容が大変勉強になりました。例えば、強調すべき二つのポイントとして、『誰でも悩むことはある』ということへの理解を深める問題認識能力、一人で抱え込まず、身近な人に相談しようとする援助希求行動、を取り上げていました。『自殺予防』のための教育プログラムが自分の中で体系化されていき、大変参考になりました。」 「自殺問題について、予防に対する取組や、『もしも』の時の対応などはこれまでにも学んできましたが、自殺が起こってしまった『その後』の対応についても今日学ぶことができ、大変参考になりました。例えば遺された友人、クラスメイトに対しカウンセリングを施すなど、遺された子へのケアを考える必要性を感じました。」 「不登校の生徒が修学旅行に参加した事例を学びました。本人への配慮はもちろんのこと、保護者やクラスメイトなど、『受け入れる側の準備』を促す重要性を知りました。例えば、『遅れてしまった時にどうすればいいか』など、考えうる困った時の対応を、事前に時系列で詳しく記した手紙を、全家庭に配布していました。また、その生徒がなかなかみんなの輪に入れなくても、「どうしたの?」とは聞かないよう、クラスの生徒に言い聞かせていました。そうした事前の細やかな配慮が、本人の安心感を醸成し、不登校の解決に繋がるのではないかと感じました。」 28日は、「生徒指導と教育法規」、「いじめの未然防止と対応」についての講義を行います。