事務職員研修 4日目

本日は、午前に国立教育政策研究所の藤原文雄総括研究官による講義・演習「求められる事務職員像」、午後に同じく藤原文雄総括研究官による実践報告・演習「学校事務職員の実践のフロンティア」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 「必要な事務処理に従事するだけの『実務系学校職員』から、積極的に学校の課題を把握し、その課題に対する改善策の提案・実現を試みようとする『企画系学校職員』への転換が必要だと強く感じさせられました。例えば、今日の実践報告では、学校予算の使い道について、各教科にいくら使われているかを分析し、教科書を読み込むことで、本当に必要な教材備品を選定し、予算執行の改善に貢献した事例がありました。従来の事務処理だけに留まることなく、教育の内容にまで踏み込んでいく姿勢が、これからの事務職員には求められるのだと思いました。」 「これからの学校事務職員は、『事務』について語れるだけでなく、『学校』について語れるようになる必要があると感じました。そのためには、教員と同じ方向を見据え、同じ目標を共有する必要があります。また、学校が抱える課題を把握することが、何より大事になります。例えば私の学校は、町内に3校しか学校がない地域にあり、小中連携が非常に重要な課題となっています。そうした中で、私はまず、学校徴収金のシステムを小中で統一化しようと考えています。小中連携という課題に、事務職員としてできることに取り組んでいきたいと考えます。」 「法律上の事務職員の職務に関する明記が、『従事する』から『つかさどる』に変わりました。これは、単なる作業ではなく、立案・調整・判断へと仕事の質が変化したことが、法的に示されたことになります。このことを受けて、この研修に来た私たちの使命は、自分だけが法の改正を意識するのではなく、自分の学校に戻った時に、その地域・周辺の学校事務職員全体を巻き込み、意識や行動の改善を図るよう促していくことだと、強く感じました。」 本研修も、残すところあと1日となりました。16日はケース・スタディ「学校運営事務の統括者としての学校運営への参画」、校長研修と合同開催の特別講義を行います。