道徳教育研修 初日

小・中・高校・特別支援学校等の校長や教諭、教育委員会等の指導主事ら258人が参加する「道徳教育指導者養成研修(中央指導者研修)」が本日開講しました。19日までの5日間、講義やグループ協議をとおして、具体的な道徳教育の取組方法等について学びます。 本研修は道徳教育の改善・充実のため、「特別の教科 道徳」の実施に向けた指導と評価、魅力的な教材の活用、実践活動や体験活動の推進等について必要な知識を修得し、本研修の内容を踏まえた研修等を各学校や地域において推進する指導者の養成を目的としています。 本日は、開講式に続いて、文部科学省初等中等教育局 教育課程課の小野賢志 主任学校教育官の説明「道徳教育の抜本的充実に向けて」を行いました。午後は、文部科学省初等中等教育局 教育課程課の浅見哲也 教科調査官と同澤田浩一 教科調査官の講義「今、求められる道徳教育の充実を目指して」、その後、両教科調査官による演習「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の推進上の課題―情報交換・課題の共有―」を実施しました。 受講者のみなさんに本日の講義・演習の感想を伺いました。 「行政説明では、現場の教職員の立場に立ってわかりやすく説明していただき、これまで大きな括りとして捉えていた道徳教育の全体像を、実際に授業をしていく上で必要となる一つひとつの情報として、具体的に理解することができました。道徳の「特別の教科」化の背景や評価の在り方、多様な教科書の使用が認められることなど、改めて確認することができて、有意義であるとともに安心もできました」 「道徳の教科化については、当初は「なぜ?」と疑問に思うこともありましたが、背景や学習指導要領が目指すものとの関連が理解できたため、納得することができました。現場に戻ってから、研修を構築する上で参考にしたいと思います」 「実践事例の情報交換を行った演習では、地域性に関わる道徳教育の実状や体育会のマスゲーム等の事例について意見交換しました。体育会のマスゲームの事例は、学校行事をとおして道徳性を育むことを目的とした例の一つです。内容を振り返ってみて、学校行事における道徳的価値をあらためて見出したり、見つめ直したりする機会となりました。今後の研修計画の構築等に役立てることができ、有意義でした」