ICTによる授業づくりと学校運営

学校教育の情報化指導者養成研修の第3日目は、午前に東京学芸大学の高橋純准教授による講義「分かりやすい授業づくりのための教科指導におけるICT活用」、午後に宮崎大学の新地辰朗教授による講義「よりよい学校づくりのための校務の情報化の進め方」を実施しました。 午前の講義では、事例発表や演習をとおして、ICTの効果的で計画的な活用による授業改善について検討しました。 午後の講義では、校務の情報化の目的と、それによって教員の業務だけでなく教育活動がどのように変化するのかを知り、校務の情報化を推進する方策について検討しました。 受講者に前半の高橋純准教授による講義の感想をお聞きしました。 「この研修は、受講者自身の知識の習得やスキルアップだけでなく、所属する自治体に内容を持ち帰り、地域の教育関係者に伝えることで、教員の資質の向上を図るのが最大の目的です。講義で扱った実物投影機は、授業を効率化・充実させる優れたICTですが、私一人が使えるようになっても十分ではありません。多くの学校に設置し、かつ多くの教員が使いこなせるようにすることが課題です。」 「事例発表を聴き、ICTの活用について、学校のトップがまず方向性を明確にすることが重要だと学びました。すべての教員に学ぶ機会を提供することが、意見交換や模擬授業が活発に行われ、「学び続ける教員像」の実現につながるということは大変参考になりました。また、学校のトップがまず方向性を明確にすることで、児童はどのクラスになってもICTを活用した授業を受けることができるので、不公平な状況を防ぐことができると思いました。」