よりよいマネジメントの実践に向けて

「教職員等中央研修 第5回中堅教員研修」の12日目の本日は、一日をとおして茨城大学加藤崇英准教授による講義・演習「マネジメントの実践に向けて」を行いました。本日のコマは講師の講義とグループでの演習を交互に行い、学校におけるマネジメントの実践について段階を踏んで深めていきました。 演習で発表を行ったグループの皆さんに、お話を伺いました。 「演習にそって系統立ててあらためて自分の学校を見つめなおすことで、これまで漠然としていた学校の課題が明確になりました。特に、マイナス面の課題をネガティブに捉えるのではなくプラス面で補うという考え方が新鮮でした。私たちのグループでは「経験の浅い若手教員が増えてきている」という課題を、取り上げた学校の特色である「教職員のよさを活かし子供達の実態によりそったアクティブ・ラーニングやカリキュラム・マネジメントの校内研修」をよりブラッシュアップすることで補っていくというアイディアが話し合いの中で出てきました。」 「私は取り上げられた演習を実際に行ったことはありましたが、今回のグループの皆さんの人柄と実践力のおかげでさらに一段高いところから分析することができました。学校に戻ったら、若手は若手同士、中堅は中堅同士、ベテランはベテラン同士で演習を行いそれぞれの課題を明らかにして、中間である中堅層が率先したミドルアップダウンマネジメントを実践していければと思っています。」 「講義中に講師がおっしゃった「組織を動かし成果を出す」という言葉がとても印象に残っています。“マネジメント”というとどうしても“管理”というイメージとつなげてしまいがちですが、学校全体で組織を“マネジメント”していくんだということを学校の皆さんに伝えたいです。」 本研修も残すところあと3日。そのうち2日、明日・明後日は文部科学省より助言講師を招いての「スクールコンプライアンス」です。2日間を通して、学校を運営するために必要なコンプライアンスの知識を深めていただければ幸いです。