グローバル時代の教育とコーチング

「教職員等中央研修 第5回中堅教員研修」9日目の本日は、午前に金沢学院大学の多田孝志教授による講義「グローバル時代の教育の推進」、午後には神田外語大学の武田明典教授による講義・演習「コーチング」を行いました。 受講者に本日の研修の感想を伺いました。 「本学には外国籍の生徒が多く全校生徒の一割ほど在籍しているため、他の学校とくらべて普段から交流が多くあります。彼らと接していると、宗教やそれに伴う食事などの文化の違いを身近に感じますが、今回の講義でこれからのグローバル教育の重要性をあらためて実感しました。異文化の生徒同士がお互いを受け入れることはもちろん大切ですが、表面上だけでなく交流を深めて対話していくことで理解をしていかなければならない、ということを意識していきたいです。」 「グローバル教育を多角的に捉えたご講義が印象的でした。勤務校にも一名外国籍の生徒がおり、通訳の方や同じ国の方など行政による支援の体制は整っています。今回の御講義を聴いて、よりよい支援の在り方を深く探っていきたいなと思っています。」 「午後のコーチングでは、語調の強い学年主任が若手教員に話しかける際の声のかけ方をどのようにすればよいか、役になりきって考えるという演習を行いました。例えば、若手教員が大きな仕事を終えた後などに「お疲れ」だけでなく、「大変だったね。最後までよく頑張ったね」などねぎらいの言葉を加えるなど共感的に話しかけることで、威圧的にならないように心がけました。そうすることで、若手教員が思っていることを言いやすくなる雰囲気にすることが大切だということをあらためて実感できました。」 「今日行った演習は、実際によくあるシチュエーションでもあります。大量退職時代で若手教員が増えている今、どのように若手のやる気を引き出すかが重要になります。質問の際の語尾などちょっとしたことで彼らは「これを言ったらバカにされるかな……」など消極的になってしまいやすいので、若手教員をよく観察していくことで本音を拾い、よさを引き出し伸ばしていけるようなコーチングができればと思います。」 2週目最終日の明日は、一日「リスクマネジメント」の講義・演習を行います。