事務職員研修(2日目)

「第2回事務職員研修」2日目は、午前に、日本女子大学坂田仰教授による講義・演習「スクールコンプライアンスとリスクマネジメント」、午後に、兵庫教育大学大学院大野裕己教授による講義・演習「財務マネジメントとカリキュラム・マネジメント」を行いました。受講者に感想を伺いました。 ―午前の講義では、スクールコンプライアンスについて、自分がわかっている「つもり」でしかなかったことに気付かされました。講義中、ハッとすることがたくさんありました。具体的には、現在、私の学校では、施設や設備に関しては、部活の顧問に任せっきりになってしまっているところがありますが、これからはそうではなく、体育館など目の届かないところに目を配っていかなければならないと改めて感じました。また、外部指導者やOBが部活を指導している実態も把握しきれていません。不審者対策のためにも、しっかりと管理していきたいと思います。 ―私の学校では、力を入れている部活が多く、悪く言えば昭和時代の熱血指導をしているところもあり、常に危険と隣り合わせの状況があります。特に、自転車部は、学校外の道路での練習でお年寄りと衝突してしまうなど、今年度既に2度救急車を呼ぶ事態になっているので、私は事務職員として、学校全体のコンプライアンスを見ていかなければならないと思っています。教員は、所属長である校長に意見をすることがなかなか難しいかと思いますが、私たちは事務職員として、少し異なった視点から物事を見て、的確に意見できるようになりたいです。 ―午後の講義は、講師の先生のお話を通しマネジメントに関する分析や考え方に触れ、非常にアカデミックな時間でした。学校生活においては、どんな内容にも予算が関わってきます。普段あまり意識することはありませんが、毎日のひとつひとつの授業にもお金はかかっているわけです。それらの授業のために予算を確保することが私たちの役目なので、これからはひとつひとつ意識していければと思っています。 ―これまで授業ごとの予算については、教科分掌から言われたら加えるというようなスタンスでした。ですが、来年は、年度当初に教科分掌から必要な消耗品・備品等をあらかじめ聞いておき、生徒たちのためによりよい予算を組めればなと感じました。普段あまり生徒たちと接する機会はないのですが、これを機にカリキュラムの内容や公開授業に足を運ぶなど実際の生徒たちの姿をみることで、予算編成にいかしていきたいと思います。