道徳教育研修 3日目

本日は、小中学校部会、高校部会にわかれ、少人数班をつくり演習にとりくみました。各地域で実践している事例の共有や、授業づくりについて話し合いました。 本日は小中学校部会に参加した受講生に、演習で印象に残った内容についてうかがいました。 「道徳の授業を、学校内でローテーションを組んで行うというアイデアがとてもよいと思いました。担任が1年間1人で道徳の授業するのではなく、テーマごとに授業担当を決めて、自分が担当となったテーマについては、他のクラスでも授業を行うという形式です。この形式だと、生徒はいろいろな教員の授業を受けることができ、他方、担任の負担を減らすことができます。担任が1年間1人で授業をすると、それぞれのテーマを1年に1回ずつしか授業で扱わないので、どしても広く浅くになってしまいますが、一人の教員が3つくらいテーマを担当し、そのテーマについては年に何度も授業をすることでスペシャリストになる方が、質の向上につながります。複数の教員が授業を受け持つ場合の評価のしかたなど、検討が必要な部分もありますが、各地で取り入れてもいいのではないかと感じました」 「道徳の評価について話題になりました。勤労奉仕についてしっかり作文を書いていた生徒が掃除には取り組まないなど、ワークシートに書いた内容と行動が一致しない場合の道徳教育の評価は難しい問題だと思います。道徳という教科の中で考え評価する、と捉えることにより、問題が整理され考えやすくなったように思います」 「NHKドキュメントやACのコマーシャルなど、映像をつかって授業をつくっていくという内容は興味深かったです」 「道徳映像教材が話題になりました。各地域、都道府県における先人の積み重ねがきちんとあるということを共有できました。私の県では、専用の教材として役者さんが演じるDVD教材をつくっており、力を入れているということを紹介しました」 「道徳が教科になる以前から、教科研究のようなかたちで道徳について研究している地域もあるのだと聞き、参考になりました。評価についても話題になりましたが、やはり難しい問題で、話し合いではなかなか答えまでたどりつけせんでした」 「指導助言の先生のお話がたいへん勉強になりました。年間指導計画について説明をいただき、なぜ計画が必要なのか、どうすれば生きたものになるのかを実感として学べました」 明日、4日目は指導案の検討や模擬授業の準備など、授業づくりを行っていきます。