令和5年度タイ国校長等研修

令和5年11月20日から24日に「タイ国校長等研修」を実施しました。NITSとタイ王国のコンケン大学 Institute for Research and Development in Teaching profession (IRDTP)は、相互利益及び両機関の発展・国際理解及び親善を推進するための連携協定を結んでいます。コロナ禍を経て対面では4年ぶりの開催となる本研修に、タイ王国より校長、教諭、指導主事等、関係者含め65名が参加されました。

参加者は日本の学校(つくば市立春日学園義務教育学校、松戸市立小金小学校)の授業及び授業研究会の見学を通じ、「授業と授業とのつながり」「教職員同士の語り合い」などについて学びました。

「授業と授業のつながり」については、生徒の学習態度や学習状況を見取り、それに応じて次の授業の内容や進め方を工夫・改善していく日本の教師の授業づくりを学びました。
「教職員同士の語り合い」については、教職員同士が互いの授業を見学して課題や問題点を分析し、経験や知識を共有しながら授業の質を高めていく「授業研究会」という文化について知り、自校にもそのような文化(タイ式にアレンジしたもの)を醸成するためのヒントを得ました。

参加者からは次のような声をいただきました。

「この研修は非常に有意義だった。研修のどのセッションも、生徒の学習到達度やスキルの向上を目指す教職員にとって重要で必要なものだった。最も印象的だったのは、学校での授業研究会だった。授業研究とはどのようなものなのか、どのようにすればよいのか、実態を知ることができた。「振り返り方」のトレーニングも有意義だった。このセッションでは、授業参観後の振り返り方について、実に明確なイメージを得ることができた。事実、行動、意見をどのように区別し、正しいリフレクションを行うかがわかった。」

今後とも両国・両機関における教職員研修のさらなる充実、そして国際理解及び親善を推進するため、連携を深めていきたいと思います。