副校長・教頭研修 初日

「第2回副校長・教頭等研修」が、本日から始まりました。 本研修は、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得させ、各地域の中核となる副校長・教頭等を育成することを目的として、9月25日(火)~10月5日(金)までの2週間、講義・演習等を行います。 http://www.nits.go.jp/training/001/002.html 1日目である本日は、午前に文部科学省初等中等教育局の望月禎教育課程課長による講義「教育政策の諸動向」を行いました。午後は中部学院大学の篠原清昭教授による講義・演習「学校組織マネジメントとリーダーシップ」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -より多面的に生徒を評価する 「学習指導要領の改訂に伴い教育課程が変わる中で、高大接続についてのお話が聞けたことは、大変勉強になりました。 特に、大学に提出する調査書の項目が変わるため、その作成に大きく関わる指導要録についても、どのように作成すればいいかを学内で検討していたところでしたが、現在、国のほうで新しい参考様式が検討されているということを知り、安心しました。 参考様式をもとに、新しい指導要録作成の準備を進めるとともに、ポートフォリオ評価など、より多面的に生徒を評価できる評価方法を模索していきたいと思います。」 -思考力、判断力、表現力についての理解を深められた 「新学習指導要領の考え方やポイントを知ることができ、とても勉強になりました。 特に学力の三要素(※)にも位置付けられている思考力、判断力、表現力について、具体的にどんな力を身につけさせればよいのか、理解を深めることができました。 勤務校に戻ったら、早速今日学んだポイントを、教職員に伝えたいと思います。 思考力、判断力、表現力が身に付くことで、生徒自身が学んだ知識・技能を活用し、自ら課題を発見し、その解決に向けて探究し、成果等を表現することができると思います。」 ※学力の三要素…「基礎的な知識・技能」「思考力・判断力・表現力等の能力」「主体的に学習に取り組む態度」のこと。(学校教育法第三十条第2項参照) -校長のリーダーシップに臨機応変に対応し、自己の役割を担う 「篠原講師の講義では、いくつかのリーダーシップのタイプを学ぶことができました。その中で、校長と教頭は同じタイプではないほうがいい、というお話があり、大変興味深かったです。 同じタイプだと、相性的にぶつかってしまったり、一面的なものの見方に陥ってしまったりする恐れがあります。教頭は校長のリーダーシップに臨機応変に対応し、校長のタイプに応じて自己の役割を担うことが重要だと思いました。 勤務校に戻ったら、自校の校長のビジョンの理解を深め、かつ自分の考えも伝えていきたいと思います。そうしてお互いの考えを洗練させていく中で、最終的には、校長の考えを尊重したいと思います。校長の言いなりになるでもなく、衝突するでもない、教頭ならではのリーダーシップを発揮できたらと思います。 校長と教頭が協力してリーダーシップを発揮できることで、いろんな観点から物事を捉えることができ、よりビジョンの設定や問題の解決に繋がっていくと思います。」 26日(水)は、「教育法規」「防災と安全管理」の講義・演習を行います。