中堅教員研修 2日目

本日は、明治大学 諸富祥彦教授による講義・演習「メンタルヘルスマネジメント」、清水法律事務所 清水幹裕弁護士による講義・演習「教育法規」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想をうかがいました。 -同僚の些細な変化に気付いてフォローする 「諸富講師から紹介されたストレスチェックシートでは、「仕事でのうっかりミスが増えた」「職員室での会話が減った」「書類の提出期限を守らなくなった」などの項目がありました。 その項目を見て思い当たったことがあります。それは、自分がこれまで関わってきた同僚の中にもストレスがたまってつらい状態の職員がいたかもしれないということです。あの時、励まそうとして『もっと頑張れ』『しっかりしろ』とかけた言葉が、逆に負担になってしまったのではなかろうかと考えさせられました。 自分自身はメンタルの不調を感じることなく、これまで過ごしてきましたが、今後もこの調子が続くとは限りません。仕事を精査して負担を軽減したり、疲労の蓄積を押さえたりして、自分自身のケアをしていくことがとても大事なことなのだと知りました。 共に働く同僚に対してもメンタルヘルスの重要性を伝えると同時に、同僚の些細な変化に気づいてフォローできるような目配り・気配りをしていきたいと考えています。」 -苦しい時に、”助けて欲しい”と声に出しやすい職場環境を作る 「 “援助希求ができる学校”を作るという言葉が非常に心に残りました。 相手も自分も忙しいとわかっている職場において、『助けて』は言いづらい言葉です。その『助けて』を言いやすい環境を作るために心がけるべきことを、教えていただきました。 それは、忙しいビームを出さないこと。忙しいという思いのあまり、焦りや苛立ちが態度や雰囲気に表れてしまうと、周りが話しかけにくくなってしまいます。 忙しいビームを出さないためには、自分の心の安定性をキープすることが必要です。多忙から来る焦りや苛立った気持ちを変えるためには、場所を変えてみることも有効だそうです。ちょっとしたことですが、実践してみたいと思います。 苦しい時に、”助けて欲しい”と声に出しやすい職場環境を作るために、同僚たちを助ける立場にある中堅教員として努力したいと思います。」 -子どもたちの特性を充分に把握し、学年や学校全体で共有しておく 「小学校に勤務しているため、『普段から子ども一人ひとりとの関わりを大切にして、子ども個人の成長過程を理解した上で、その子の判断をどこまで信じるか考えなければならない』という清水講師のお話が心に浸みました。 同じ学年であっても、成熟した考え方の子もいれば、幼さの残る子どももいます。子どもたちの特性を充分に把握し、学年や学校全体で共有しておくことが必要です。 様々な判例を取り上げての講義は、普段、法規に触れる機会が少ない私たちが、今後、学ぶべきことを示してくださったと感じています。自校に戻ったら校内研修の場で、今回の学びを伝えたいと考えています。」 明日は、講義・演習「カリキュラム・マネジメント」、「新しい学びの推進」を行います。