中堅教員研修 6日日

第2回中堅教員研修6日目の本日は、午前に愛媛大学の平松義樹教授による講義「生徒指導のマネジメント」を、午後に文部科学省初等中等教育局の吉門直子安全教育調査官による講義「防災と安全管理」を行いました。 受講者の皆さんに、本日の感想を伺いました。 -「チーミング」を取り入れていきたい 「午前の講義では、「チーミング」による生徒指導の話が特に印象的でした。生徒指導を一人で抱え込んで行ってしまうと、個人個人の教員の力量任せになります。複数の教員で生徒指導を行う「チーミング」を行うことで、一人ひとりの生徒に合わせた指導や、見えない部分を見落とさない指導ができるという話には、大変納得しました。 現代は、子どもたちが抱える問題も複雑化していて、一人の学級担任が対応しきれない時代だと思います。そして、一人の先生が自分だけで判断をし、誤った対応をすると、子どもの心は深く傷つけられてしまいます。子どもたちの苦しみや悩みに気づき、寄り添っていくためにも、複数の先生の目で子どもたちを見て、一人ひとりを大切にしていくことが大切だと改めて感じました。自校でもチームによる生徒指導の体制づくりについてもう一度見直し、実践していけるよう工夫したいと思います。」 -いまを生きる子どもたちに対応出来る体制を作っていきたい 「午前の講義は、理論面の充実に加えて、平松教授御自身の教員時代の経験や実践をふまえた思いのつまった講義で、現場にいる自分たちにとってたいへんわかりやすく、勉強になる内容でした。社会の変化にともなって、子どもたちは様々な背景を抱えるようになっています。「かつて」の子ども像にとらわれすぎず、子どもたちの変化をしっかりと見とり、複雑な事情にも対応できるよう複数の教師によるチーミングでの対応を行うことが、現代、そしてこれからの生徒指導には重要だと学びました。 また、組織作り、体制作りはもちろんですが、普段の授業の中で、「分かる、できる、楽しい」授業づくりをしていくことにより、子どもとの信頼関係を築き、子どもと向き合っていくことも、生徒指導には大変重要だと学びました。 昔と変わらない、子どもへの深い愛情と強い情熱を持ちつつも、現代の変化していく子どもたちに対応できるよう、今日学んだ内容を自校の教職員に伝え、生徒指導の体制や心構えについて再確認したいと思います。」 ―いざという時に対応できる準備をしていきたい 「安全への取り組みは、一番大切な子どもたちの命に直結するものです。学校現場では、災害や事故などがおきたとき、教員おのおのが適切な判断と指示が行えるよう、マニュアルに従い訓練します。マニュアルはありますが、それが本当に適切かどうかを、常に検証し続けていく必要があると思います。いつ起こるか分からない事故等にきちんと対応できるよう、学校全体で事前に予測や準備、心構えをしておきたいと改めて思います。 これから現場に戻ったら、自校の安全主任とマニュアルについて考え直し、同僚と安全教育について語り合い、共通理解を深めるなど、ミドルリーダーとして学校における安全管理の向上ができるよう、行動していきたいと思います。」 6月26日は、午前・午後通して講義・演習「マネジメントの実践」を行います。