体力向上マネジメント指導者養成研修 初日

本日より「体力向上マネジメント指導者養成研修」が始まりました。本研修は、校長のリーダーシップの下、日々の教育活動、学校の資源を一体的にマネジメントした、各学校や地域の実態等に即した体力向上を図るための手法等を習得し、各学校や地域における本研修の内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を図ることを目的として、6月22日(金)までの4日間、講義・演習を行います。 http://www.nits.go.jp/training/002/011.html 研修初日は、午前にスポーツ庁の高田彬成教科調査官による講義「子供の体力の向上を図るための指導者の役割」を行いました。午後に国士舘大学の北神正行教授による講義「学校組織マネジメントの在り方」、日本女子体育大学の畑攻名誉教授による講義「学校全体で取り組む体力向上に関するマネジメントの在り方」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -楽しみながら取り組める体育の授業を考える 「具体的な数値やデータを根拠に、教職員が今後子どもたちに対して行っていくべき体力向上策と、その重要性について学ぶことができました。 私は中学校で保健体育の教員をやっています。体育の授業をきっかけに、運動が好きになり、体力向上につながる子どもと、運動が嫌いになり、体力低下に繋がる子どもがいるため、責任の重さを感じました。 体育の授業を運動嫌いのスタート地点にしないために、子どもたちが『やらされている』と感じることなく、楽しみながら取り組める授業を考えることが重要だと思いました。 今後、運動が苦手な子どもも楽しめる授業を組み立てるために、基礎・基本に重点を置くことや、チームごと行えるプログラムを増やし、仲間と声を掛け合う場面を増やすなど、授業の工夫をしていきたいです。」 -教職員が一丸となるための体制作り 「子どもたちの体力向上を目指すにあたって、カリキュラムも重要ですが、教職員が一丸となって学校を改革するためには、『チーム保健体育』『チーム学校』の体制作りが必要だと思いました。 私の勤める学校では、体育科の教職員が集まり、話し合う機会が定期的にありますが、その内容は、授業日程の確認といったような事務連絡の場になっています。 運動会等、学校全体で体力向上に取り組む行事もありますが、教職員が一丸となって学校を改革するような体制ではなく、上手く活用できていないのが現状です。 研修に参加しながら、仲間と共に課題解決に取り組むことで起こせるパワーの大きさや、その心強さを感じました。 職場に戻ってからは、まず保健体育科の教職員で体力向上のための年間計画を立て、目標を掲げることから始めたいです。」 20日は、「体育・保健を中心としたカリキュラムマネジメント」「学校全体で取り組む体力向上に関するマネジメントの実践と課題」「学校全体で取り組む体力向上に関するマネジメントの在り方」の講義・事例発表・演習を行います。