いじめの問題に関する指導者養成研修 初日

「いじめの問題に関する指導者養成研修(中央)」が、本日から始まりました。本研修は、法律及び国の基本方針への理解を深め、特にネットいじめへの対応や保護者との連携の在り方等について学び合うことを通して、組織を育てマネジメントを行う力を身につけた指導者の養成を図ることを目的として、5月11日(金曜日)までの5日間、講義・演習を行います。 1日目である本日は、まず午前に文部科学省初等中等教育局児童生徒課の松林高樹生徒指導室長による講義「いじめの問題に関する現状と取組」を行いました。午後は鳴門教育大学の森田洋司特任教授による講義「いじめの問題の捉え方」、関西外国語大学の新井肇教授による講義「いじめの問題への組織的取組に関する課題の分析」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「『いじめ防止対策推進法』について、分かっているつもりではありましたが、改めてその細部について理解を深めることができました。特に『重大事態』に対する認識について、事実関係が確定した段階で重大事態としての対応を開始するのではなく、『疑い』が生じた段階で調査を開始しなければならない、ということを、改めて心に留めて置く必要があると思いました。私は教育委員会で教員に研修を行う立場にあるので、6月の新任生徒指導主事研修をはじめ、学んだことを地域の教員に積極的に還元していきたいと思います。教員が法に対する理解を深めることで、生徒や保護者だけでなく、教員自身も『法に守られている』ことを自覚し、適切な対応に繋げることができると思います。」 「『組織的な対応』の重要性について、改めて認識を深めることができました。学級におけるいじめの問題は、どうしても担任が抱え込んでしまいがちです。どんなに周りがサポートを試みても、子供への指導、保護者への対応等、結局最後は担任が対処しなければならないことも多いのが現状です。具体的にどこのフェーズで、どんな対象に対して組織的な対応ができるのか、課題意識を持ち続けていく必要があると思います。また、私の勤務校では『いじめ対策推進委員会』を設けていますが、一つの事例に対して組織としてどこまで深く掘り下げていくのか、を考えていくことも大事だと思います。あまり時間を掛けすぎてしまうと、委員を務める教員の負担となり、そのことが、逆に教員がいじめ行動等について言い出しにくくなることに繋がりかねません。委員会の持ち方や会議時間等も含め、どう上手にマネジメントしていくかが今後の課題だと思っています。」 「最後に行った班別演習では、各地域や学校の抱える課題を共有することができました。いじめの問題に組織的に取り組むための方策として、『ミドルリーダーの育成』『教職員間での情報共有』などが挙げられ、その具体的な方法について理解を深めることができました。私は特に、各学校で定めている『いじめ防止基本方針』の周知徹底が大事だと考えるので、勤務校に戻ったら、校内研修等で職員に周知する場を設け、改めて共通理解を図っていきたいと思います。学校全体で共通理解を図ることで、子供たちが誰に相談しても同じ対応をすることができるので、相談しやすい環境を作り、子供たちが安心して学校生活を送れることに繋がると思います。」 8日は講義・協議「いじめの問題への組織的な取組の考え方と実践」を行います。

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