中堅教員研修 9日目

午前に文部科学省初等中等教育局の吉門直子安全教育調査官による講義「安全管理」、午後には大阪市立大空小学校の木村泰子元校長による講義「ミドル・リーダーの役割~10年後の学校づくりのリーダーとして~」を行いました。 受講者のみなさんに感想を伺いました。 「講師の『子供の安全を守ること以上に優先すべきことはない』という言葉が印象に残っています。年度初めはどうしても忙しく、4月の段階で危機管理に関する研修を行うことは難しいと思い込んでいました。でも、始業式や入学式で、安全を脅かす事故が起きたらどうするのか?と言われると返す言葉がありません。最優先すべきは子供の安全なので、子供を預かる側として覚悟を決めるべく、4月に研修を行うようにすべきだと思いました。 また、講義中にご紹介のあった池田小の避難訓練はとても緊張感のあるものでした。過去に辛い経験のある学校での避難訓練は、それぞれが自分にできることを真剣に考えて行動しており、雰囲気が違いました。訓練後に教員らが集まって反省点などの振り返りを行っていたのも印象的です。 私の学校でも、年に4回ほど避難訓練を実施しています。ただ、池田小のように集まって振り返りを行っておらず、紙に書いて出した反省点を担当がまとめる程度にとどまっています。若手教員とベテラン教員では、それぞれ常識と考えに差があり、擦り合わせが必要な場合もあります。実際に同じ場で話し合うことで、キャリアの差を埋める共通認識をはかるべきだと感じました。 池田小の訓練で感じられた、自分たちにできることを常に考える視点を持てるよう心がけていきたいです。」 「午後の講義では、講師の熱い想いが伝わり心を動かされました。本研修でつくばに来てから、法規、カリキュラム・マネジメント、ESDなど多岐にわたる講義や演習を受講してきましたが、全てに共通しているのは、それぞれどれだけ子供を中心に考えることができているかが重要だ、ということです。学校に帰ったら、時期的に次年度の運営方針や計画を作成することになります。今回学んだ子供を中心に考えることを念頭に作成していければと思っています。」 「どこの学校でも、特別な支援を要する生徒が増えてきており、私の学校でも指導に苦慮しています。例えば、ある生徒がカッとなって友人を殴ってしまったとします。その後もちろん指導をして、その生徒は『もうやりません』と反省するのですが、時間が経つとまた同じことを繰り返してしまいます。 講義中に紹介されたドキュメンタリーでも同様のことが起こっており、殴ってしまった生徒は反省します。その後、例によってその生徒は繰り返し殴ってしまうのですが、そこでの講師の『反省した直後の一瞬であっても、もうやらないと思えたことこそが重要だ』とのお話に感銘を受けました。その一瞬が積み重なり点と点がつながり線になることで、長期的に指導することができるんだなと気付けたことは、非常に大きな収穫となりました。」 19日は、一日「リスク・マネジメント」の講義・演習を行います。

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