中堅教員研修 14日目

昨日に引き続き、文部科学省等の助言講師をユニットにむかえ、「スクール・コンプライアンス」の演習・協議を行いました。 受講者のみなさんに演習・協議の感想を伺いました。 「法令全般について網羅された問題を調べることにより、教育活動と法律の関係についての理解が深まりました。また、ユニットのメンバーとの意見交換をとおして、他県の取組や他校種の状況を知ることができたことで勉強になるとともに刺激をもらいました。例えば、休憩時間の在り方やスクールバスの運転手の給与に関することなど、県や校種によって違いがあることがわかりました。中でも、スクールカウンセラーの配置が充実している地域の取組は有意義で、自校や地域でも参考にできればと思いました。 法は順守するものであるとともに、自分たちも法に守られているということを理解し、自覚を新たに職務に取り組んでいこうと思います。」 「他県や他校種の取組や現状についての意見交換をとおして、より印象に残っていることは、県や地域、校種によって捉え方に違いがあるということです。休憩時間を例にとっても、小学校では子供たちが帰った放課後に設けられているが、高校ではお昼時間に設定されているなど、普段、自分たちが当たり前に行っていることや業務は他の地域や校種では違う捉え方によって進められている場合があることに気づき、視野が広がるとともに、他県等の先進的な取組を意識するきっかけとなりました。 昨日協議した校長の権限に関する内容も、義務と権利について理解が深まり、参考となりました。現場では、管理職やミドル・リーダーの立場から教員のみなさんに伝える機会も多くなります。その際に、法的根拠を示すことによって納得感を持って職務に取り組んでいただけると思います。」 「自身で調べてきたつもりでいたことも助言講師からの詳しい解釈を聴いて、改めて理解が深まったり、納得したりすることがたくさんありました。自力学習では深まらない部分を埋めていただき、とても勉強になりました。 また、フリートークの時間には、メンバーとの意見交換を行い、各県や市町村、他校種の勤務状況を知ることができました。中でも、アレルギーの子供への対応や部活動への取組方など、自校でも参考にできればと思いながら聴きました。 助言講師から教えていただいた弁護士の配置状況についての最新情報やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどの配置状況などもあわせ見ると、『学校や教員たちの味方になってくれる人が増えつつある、だんだんと環境が整いつつあるのかな』という感触を得ることができました。 教員が法に則り、守るべき義務を守ることによって、生徒を守り、かつ自分たちも守られることにつながることを改めて認識しました。自校に戻って、教員のみなさんに、今日学んだ参考となる取組を紹介し、法的根拠に基づいて職務に取り組むことの大切さを伝えていきたいと思います。」 最終日となる8日は、「研修の企画・運営・評価」についての講義・演習を行います。