食育研修 2日目

甲南女子大学の村川雅弘教授による講義「食育を効果的に推進するためのカリキュラム・マネジメントの進め方」、講義「各教科等における食に関する指導のポイント」に続いて、部会別に演習を行い、各教科等における食に関する指導について検討しました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 「村川講師の講話を聴いて、アクティブ・ラーニングの具体的な内容を理解することができました。中でも『自分たちよりも年下の子や友だちに伝えるために学ぶ力は大切』という言葉に共感しました。これまでは子供たちに教えるために教師が学んでいましたが、アクティブ・ラーニングの学びにおいて、子供たち自身が他者に伝えるために学ぶことにより、主体的・対話的で深い学びにつながることが理解できました。また、カリキュラム・マネジメントに大切な3側面「教科等横断的な視点」「調査や各種データ等に基づき、PDCAサイクルを確立すること」「教育活動に必要な人的・物的資源」について教えていただき、カリキュラム・マネジメントについてもより理解が深まりました。私の役割は、行政の立場から地域に伝えていくことなので、まずは直近の食育担当研修に、これらの学びを組み入れようと思います。」 「食育推進のためのカリキュラム・マネジメントを受講して、今後育くむべき子供の方向性について学ぶことができました。中でも問題解決力のある子供を育てるために必要なものとして「問題を解決していく」「いろいろな人と協力して」「一人で悩まない」「あきらめない」という具体的な要素を提示いただき、指導をするうえで参考になりました。また、主体的・対話的で深い学びの視点についても理解が深まりました。自分の指導方法を振り返ると、一方的に説明しがちで、子供たちに考えさせて、子供たちの言葉で伝えさせる指導ができていなかったことに気づきました。まずは、授業にグルーピングの手法を取り入れるなどして、授業改善に取り組みたいと思います。」 「演習では特別活動における指導案づくりに取り組みました。講義で指導案作成のポイントとして、導入から順番に考えるのではなく、最初にゴールを決めてから遡って考えるという手法を教えていただきました。導入から順番に考えていくと、次第に焦点がずれて自分が目指す最終目標にたどり着けないことがあり、そこで最終目標に結び付けようとして無理が出たり、内容も詰め込みがちになったりすることがあります。しかし、ゴールを決めてから遡って考えることにより、比較的流れや焦点もずれることなく、無理のない量を組み込むことができるように思います。この手法は指導案に限らず、計画を作成する場面で活用できます。当グループは「食事のマナー」をテーマに特別活動の指導案の作成を考えています。教えていただいた手法を指導案作成に活用しようと思います。」 12日も引き続き、部会別の演習で、各教科における食に関する指導について検討します。 ※写真=発表担当のメンバーにエールをこめて