食育研修 初日

「食育指導者養成研修」が、本日から始まりました。本研修は、食育の重要性に鑑み、学校において食育を推進するため、各都道府県等における食に関する指導体制の整備、食に関する指導の充実に資するよう、各学校や地域における本研修の内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を目的として、10月13日(金)までの4日間、講義・演習を行います。 本日は、午前に文部科学省初等中等教育局の横嶋剛食育調査官による講義「学校における食育の推進」、齊藤るみ学校給食調査官による講義「学校給食を活用した食育の推進」を行いました。午後は同じく横嶋剛調査官による講義「食に関する指導に係る全体計画の作成について」、演習「各学校や地域の実情に応じた『食に関する指導に係る全体計画』の作成」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「食育の指導内容は、栄養教諭だけで完結させるのではなく、他の職員にも伝えていく必要があると感じました。例えば献立の内容一つとっても、なぜそのような献立になっているのか、その意義は全職員で共有する必要があります。所属校に戻ったら、給食主任との連絡会や、養護教諭との連絡協議会を通じて、職員に食育の意義を伝えていきたいと思います。そうすることで、「食育=栄養教諭」ではなく、いろんな立場の職員を巻き込んだ指導に発展させることができると思います。」 「『食に関する指導』の内容がどうしても注目されがちですが、そのベースにある栄養管理や衛生管理などの管理面の重要性についても、再認識することができました。所属校に戻ったら、栄養士に向けた研修講座の中で、そうした学校給食の管理の重要性について伝えていきたいと思います。そうすることで、「栄養士や栄養教諭でなければできない業務」への理解を促し、その立場についての自覚を深めることができると思います。また、決して一人では給食管理はできないことを伝えることで、管理職や養護教諭との連携を促すことができると思います。」 「『食に関する指導に係る全体計画』の内容を考えた時に、子供たちの実態を踏まえた上で、実態と目標の差を埋められるような具体的な取り組みを計画する必要があると感じました。例えば『食事のマナーが良くない』という実態があれば、それを良くするために、『給食指導で継続した声かけを行っていく』『家庭科の授業で食事のマナーについて指導する』『食育だより等で家庭にも呼びかける』などの取り組みが考えられます。具体的な取り組みを計画することが、計画的な指導を生み、継続した指導に繋がっていきます。指導したことの効果をすぐに求めるのではなく、継続した指導を続けていくことで、目標としての『卒業するまでに最終的に身に付く姿』を育むことができると思います。」 11日は「食育を効果的に推進するためのカリキュラム・マネジメントの進め方」「各教科等における食に関する指導のポイント」についての講義、「各教科等における食に関する指導についての検討」の部会別演習を行います。