副校長・教頭等研修 8日目

午前に、高崎経済大学の飯野眞幸講師による講義・演習「リスク・マネジメント」、午後は文部科学省から助言講師を招いて「スクール・コンプライアンス」の演習・協議を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 「『リスク・マネジメント』の講義では、いじめや学校事故等の判例をたくさん紹介いただき、一つひとつを改めて肝に銘じました。中でも、熱中症への対応に関して、参考となる対策を学ぶことができました。私は特別支援学校に所属しておりますが、暑い日に体育館で体育の授業が組み込まれていることもあり、授業を変更するか検討しなければならないことがあります。急な授業の変更によりパニックを起こす生徒たちも多いため、判断に迷うことがよくありました。本日の講義を受けて、授業を変更するのではなく、空調のきいた部屋に場所を移して実施するといった対処法も考えられることに気づきました。生徒たちに異常がないか見守ったり、こまめな水分補給や休憩をとったりといった熱中症予防対策を再確認するとともに、こうした対処法を所属校の教員たちに伝えたいと思います。」 「飯野講師の講義で、裁判所が示す「いじめが発生したときに学校がとるべき対応」について学び、学校が求められていることを再認識しました。「周到で広範囲な調査をして事態の全容を正確に把握すること」「被害生徒に増幅されたいじめが加わらないよう十分配慮すること」など、すべて特別なことではなく、当たり前に対応すべきことですが、日々の生徒たちとの関わりの中で気にかけなくなってしまう状況が出てくるかもしれません。このように、文章化して示すことによって、意識付けとなり、気が引き締まります。私は行政職で専門分野は教務ですが、学校を訪問すると教務以外のいじめや学校事故などの問題が付随して出てくることがあります。判例をとおして実状を知ることができ、多角的な指導につながる視点をいただきました。現場に戻り、より詳しく適切なアドバイスや指導につなげたいと思います。」 「学校教育法や公務員特例法等と関連して職務が成り立つという基礎知識を確認し、頭の中を整理することができました。また、法令を順守することの大切さを改めて認識しました。保護者との対応においても、法令を順守することは、教員や保護者にとっての安心材料となります。また万が一、裁判になるようなことがあっても、自信を持つことができます。法令に守られて仕事をしていることを意識する機会となりました。所属校の教員にも法律を学ぶ根拠や順守する大切さを伝えていこうと思います。」 5日は引き続き、スクール・コンプライアンスの演習・協議を行います。