中堅教員研修 6日目

本日は、午前に文部科学省初等中等教育局教育課程課の濵野清教科調査官による「ESD 持続可能な開発のための教育」、午後には、明治大学の諸富祥彦教授による「メンタルヘルス・マネジメント」を行いました。 受講者のみなさんに、本日の感想を伺いました。 「ESDという言葉は、今日の午前中の講義で初めて耳にしました。ですが、講師のお話を聴いてみると、環境問題やエネルギー問題などもESDの一環だということがわかり、これまで自分で取り組んできたものとのつながりを認識することができました。今回学んだことを、所属校に戻り学校の現状にあわせてカリキュラム・マネジメントをしていく中で組み込んでいければと思っています。 私の所属する中学校では、荒れていた子供たちがやっと落ち着いてきたという状況で、どんな活動をするにしても受身がちな生徒がまだまだ多いのが現状です。本校の行事のひとつである幼稚園での園児との交流をとおし、ESDにおいて身に付けたい7つの力のうちの“進んで参加する態度”を育み、自主的に行動できる生徒の育成を進めていきたいと思っています。」 「午後の講義では、人間関係づくりについて、グループの皆さんと踊るなど、実際に体を使いながら体験的に楽しく学ぶことができました。普段あまり意識することはありませんでしたが、相手の話を、目をみて頷きながら聞くことがどれだけ相手に安心感を与えるのか、実感することもできました。よりよい人間関係をつくるために、講師の諸富教授がおっしゃっていた、『普段から意識してコミュニケーションを取り合うことでいつでも援助希求できる職員室づくり』を、今回紹介のあったSOSシートを活用しながら、実践していきたいと思います。」 「午後の講義での、諸富教授の『人間関係を楽しまないと、教員はやっていけない』という言葉が印象に残っています。自分は、もともと子供たちとの人間関係を楽しみたいと教員を志したので、教員人生の原点に帰ることができました。子供たちのみならず、他の教職員と接する際にも、「大丈夫?」と聞くのではなく、「どうですか?どんな感じ?」と相手に寄り添うように聞き方を変えたり、場合によっては養護教諭やスクールカウンセラーと連携したりしながら、よりよい人間関係づくりを心がけたいと思います。」 「講義の導入で、グループの皆さんと踊るなどアクティビティがあったことで、より皆さんとの距離が縮まり、心を許せる関係ができあがったように思います。うつかもしれないと思ったら、周りの目を気にして我慢するのではなく、気軽に相談できる関係性を所属校の教職員の皆さんと築いていきたいです。」 15日は、「特別支援教育の充実」及び「ミドル・リーダーの役割」を行います。