今週のハイライト

2月6日(月曜日)より今年度最後の教職員等中央研修「第4回副校長・教頭等研修」が始まりました。今回は、北海道から沖縄県まで176名の受講者がつくばの地で二週間の研修に臨みます。 教職員等中央研修は、学校の適切な運営、特色ある教育活動の推進のための高度で専門的な知識等を習得させ、各地域の中核として教育に取り組む管理職を育成することを目的に行っています。 本研修は、対象を副校長・教頭等とし、各学校の直面する課題に対して組織的に対応し、特色ある教育活動を推進できる総合的な学 校経営力を育成するために、マネジメント概論、カリキュラム・マネジメント、ヒューマンリソースマネジメント、スクールコンプライアンス、教育課題マネジメントの5つの視点から講義・演習を行います。 一週目を振り返ります。 火曜日の鳴門教育大学大学院村川雅弘教授による講義「カリキュラム・マネジメント」では、ワークシートを用いてカリキュラム・マネジメントへの理解を深めるとともに自身カリキュラム・マネジメントを振り返りました。 「どの講師もそれぞれ個性的な講義を展開され、随所にペアワークなどの演習も組み入れられ、頭の中が終始アクティブな状態で主体的に学ぶことができました。 自分は管理職なので、職場の皆さんの人材育成や協調性などをどう高めるかを考えながら、学校全体をコーディネートしていく立場です。そのためにも、自分一人でやるのではなく、ミドルリーダーの教職員を巻き込みながら一緒にカリキュラムをマネジメントしていかなくてはいけません。 特にこの時期は、次年度の組織をどうするかについて変革の時期でもあります。私の所属する学校は少し前までは荒れているといわれていましたが、最近は落ち着いてきたため、後はさらにステップアップして、子供たちの質の向上を目指していきたいと考えています。そのために、現時点での課題を洗い出し、今回の講義をふまえ解決への手立てを探り組織全体をよくしていければと思っています。」 水曜日には日本女子大学坂田仰教授による講義「教育法規」を行い、教員経験のある講師から具体例を交え現場に寄り添ったお話から、スクールコンプライアンスのあり方について学びました。 「リスクについて考えたとき、実際に最悪の事態に遭遇したことのある教職員はあまりいません。もしも自分がその場面に直面したとき、どう対応したらよいのか不安な面もありました。この講義では、法律を専門とする講師が学校の味方に立って、どう取り組むとリスクを最小限に抑えられるか具体的な事例を交えながら説明をしてくださり、大変心強く感じました。これまでは、法規となるととっつきにくいイメージがありましたが、今回ご紹介いただいた事例を参照しながら、生徒たちと直接関わる時間の多い教職員の皆さんと一緒に学んでいきたいです。」 木曜日の早稲田大学河村茂雄教授による講義「メンタルヘルスマネジメント」では、学校の教職員のメンタルヘルスに焦点を当てた管理職に求められる対応について、理解を深めました。 「教職員のメンタルヘルスは、結局は子供たちに通じるものです。普段は管理職として、同僚たちのメンタルヘルスを良好に保つためにはどうしたらいいか、を考えがちですが、今回受講して自分自身はどうなのか振り返るよいきっかけとなりました。講師の河村教授は大学教授という立場で直接子供とふれあう機会は多くないと思いますが、子供に対する愛情や教育に対する情熱をお話からひしひしと感じ取りました。自分も現在は教育事務所におり子供に接する機会は少なく同じような立場ではありますが、お話を聴いて子供や教育に対する想いを一層強くしました。」 今週は雪が降ったりするなど寒い日が続きますが、体調には十分気をつけて、充実した研修生活を送っていただければと思います。