令和6年度探究型中央研修 コア研修(1年コースA:探究的な学び)の実施について
令和6年8月7日(水曜日)~9日(金曜日)に、当機構つくば本部において、「令和6年度探究型中央研修 コア研修(1年コースA:探究的な学び)」を実施しました。(参加人数111名)
本研修は、「探究的な学び」を主題として、「自ら問いを立て、実践の振り返りや対話、知識の習得・再構成を重ねながら、実践を展開することで、自他の価値観を捉え直し、新たな問いや実践に向かう」持続的な探究のプロセスを通して、課題を探究する力や、探究的な学びをデザインし、マネジメントする力といった、教師にとって中核的(コア)に求められている力を高めることを目指す探究型研修の一つです。
本研修では、参加者一人一人にとって大切にしたい「探究の姿」について考えを深める、学びのプロセスそのものを重視しています。1年間の研修のスタートとなる2泊3日の研修では、「探究について考える」「探究的な学びをデザインするとはどういうことかについて考える」といったテーマのもと、折り紙での表現や、資料や実践事例の読解、グループでの対話などを通じ、参加者には豊かな気付きが生まれていた様子でした。そのうえで、1年間かけて自身が取組を進めていきたい「探究」「探究的な学び」のデザインについて具体化し、グループで共有しながら、ブラッシュアップしていました。
参加者からは、
「探究についての捉え方が本当に大きく変わりました。「探究」もしくは「探究的な学び」は、目指す生徒像、育てたい生徒を達成するためのあくまでも手段であり、「探究」のその先に自分が何を思い浮かべておくのかはとても大切なことであるということは、当たり前だけれども今までの実践の中で決定的に抜け落ちていたことでした。」
「今後、より一層、答えのない問いに対して子供と一緒に試行錯誤できる伴走者としての教師の役割が重要視されていくことを考えると、今回の研修で体験したように、教師自らも問い直し、答えのない問いを探究していく素養があることは不可欠であると思います。」
といった感想をいただきました。
本研修は、研修期間中にそれぞれの所属での実践期間を挟む「インターバル型研修」です。参加者は、研修を契機として、実践のサイクルを回していきます。今後、参加者は、令和6年11月実施の4日目、研修最終日である令和7年2月実施の5日目と、実践や学びの共有を行っていきます。参加者が、各所属先にて「探究的な学び」を組織的・協働的に展開していけるよう、当機構では参加者の実践をよりよく支えるため、情報共有や対話の場の設定などを行っていきたいと思います。