研修企画担当職員研究セミナー 2

本日は、「指標と研修計画の改善」の協議、「教職大学院との連携による研修の改善」の講義、班別協議を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -大学と連携して、免許更新講習の充実を図る 「他県の指標と比較しながら、研修体系の在り方を見直していくことで、どのステージにどんな研修を行う必要があるのか、自分の考えを整理することができました。 研修体系の全体像を見て感じたのは、初任者研修を経て、中堅教員研修までを終えると、管理職研修を除いて、その後は悉皆研修がないということです。自ら積極的に学べる教員はいいですが、そうでない場合、最新の教育知識や指導方法を知らないまま教壇に立つことになります。 そこで活用できると思ったのが、免許更新講習の充実です。免許更新は全教員が必ず10年に一度行う必要があるため、この講習を研修体系に位置付けることができれば、最新の教育知識や指導方法を学ぶ貴重な場にできると思います。 現在、免許更新講習は主に大学で行っているため、この講習を研修体系に位置付けるとなれば、大学との連携は不可欠です。講習の方法や内容などについて、大学と連携を図り、協力して考えていければと思います。」 -研修の質を担保しながら、多くの教員に研修の機会を提供する 「他県の取り組みを知ることができ、大変勉強になっています。私の県では、初任者である第1ステージにおいては、教育委員会で行っている研修は1,2年次のみです。しかし3~5年次においても、その時期に応じた研修を行っている県の取り組みを知り、中堅教員となる第2ステージへの繋ぎとして、必要な研修だと感じました。 また、研修の行い方についても、大変勉強になりました。私の県では、研修の質を担保するために、県の教育センターや事務所に遙々足を運んでもらい、研修を行っています。しかしある県では、研修のコンテンツを教育センターで作り、その内容を各地域に伝達することで、県内の各地域で、質の高い研修を行うことに成功しています。 研修の質を担保しながら、かつ現場の教員に負担を掛けることなく、できるだけ多くの教員に研修の機会を提供できるこの方法は、大変画期的だと思いました。 本日学んだことを整理し、自分の県にも取り入れられることは何か、検討していきたいと思います。」 -教員の「養成・採用・研修」を一体的に行う 「午後のお話を聴いて、大学との連携の必要性を改めて実感しました。 私は鳥取市に勤めているのですが、鳥取県には国立の教員養成大学も教職大学院もないため、島根大学の教授等に鳥取市の研修講師を務めてもらうなど、島根大学との連携を図っています。 しかし他県の状況を知り、大学と協力して研修プログラムを開発したり、単位互換制度を模索したりするなど、大学と連携できることはまだまだたくさんあると思いました。 大学の知見を研修に取り入れることができれば、現場の教員が『理論と実践の往還』を効果的に行っていけると思います。また、採用段階から体系的な研修を計画することができ、まさに『養成・採用・研修』の一体化に繋がっていくと思います。」 26日(金)は、「指標と研修計画の改善の方向性」の班別協議、ポスターセッションを行います。