学校組織マネジメント指導者養成研修 初日

「学校組織マネジメント指導者養成研修」が、今週から始まりました。 本研修は、受講者が学校組織マネジメントの理論を身に付け、的確な校長のリーダーシップと経営理念のもとに戦略を構築し、学校内外の資源を活用することができるようにしたうえで、各地域において本研修内容を踏まえた研修の講師等としての活動や各学校への指導・助言等を行うことのできる指導者の養成を図ることを目的として行います。 A日程は8月27日(月)~30日(木)、B日程は8月28日(火)~31日(金)のそれぞれ4日間、講義・演習等を行います。 http://www.nits.go.jp/training/002/001.html A日程1日目である本日は、午前に文部科学省初等中等教育局参事官付の梅﨑聖参事官補佐による講義「政策に見る新しい学校経営の動向」を行いました。午後は株式会社イマージェンスの桑畑英紀代表取締役社長による講義「経営理念の構築とリーダーシップ~人と組織を活かした学校経営~」、協議「学校組織マネジメント上の課題の分析」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -「目指す子ども像」を保護者や地域と共有する 「文部科学省の講義の中で、地域に開かれた教育の一例として、コミュニティ・スクールの具体的事例をたくさん知ることができ、大変勉強になりました。 特に感じたのは、学校の教育目標としての『目指す子ども像』を、保護者や地域と共有することの必要性です。学校の教職員だけでなく、地域住民や保護者も含めた多くの関係者が、当事者意識を持って熟議を重ねることで、信頼関係を構築することができ、協働することに繋がっていくと思います。 勤務校に戻ったら、そうした熟議の場を多く設定できるよう、前向きに検討してみたいと思います。 地域に開かれた教育が行えることで、地域住民も子どもたちの成長に関わることができ、地域が活性化することにも繋がると思います。」 -業務を見直すことが子どもたちの成長に繋がる 「働き方改革の話が大変勉強になりました。 私たち教員は、どうしても『時間を掛ければ掛けるほどいいものができる』という思いを持っている方が多いのではないかと思います。その思いから、長時間勤務が連続し、疲れが出てしまうことがあります。しかし、教員が元気でないとより良い学びは提供できません。『業務を見直すことが子どもたちの成長に繋がる』という視点も大事だと強く感じました。 勤務校に戻ったら、一人ですべて行おうとするのではなく、情報共有を大事にして、チームとして業務に取り組むことを意識していきたいと思います。 複数で協力し、意見を出し合うことで、それが後々の蓄積となり、一人でゼロから行うよりも格段に効率よく業務が行えると思います。」 -「リーダー」の資質を培い、自分の考えを周囲に伝えていきたい 「桑畑講師の『リーダーと管理職の違い』についてのお話が、大変勉強になりました。 『管理職』とは、あくまでも地位に基づくポジショナルなパワー(管理力)を持つ者であるのに対し、『リーダー』とは、共感、共鳴を得るパーソナルなパワー(感化する力)を持つ者であり、『実現したい』と心から思うものを実現しようとする『意志の力』を原動力としている、という部分にとても納得ができました。 私は現在『管理職』というポジションにいますが、『リーダー』の資質を培い、周りの賛同を得ながら、自分の考えを周囲に伝えていきたいと思います。 管理職がリーダーシップを発揮できることで、教職員の意識を変えられると思います。教職員の意識が変わることで、それが地域や保護者にも伝わり、最終的に子どもたちの豊かな成長につながると思います。」 28日(火)は、講義「学校ビジョンと戦略~管理職とリーダー教員にとってのマネジメントの課題~」、実践発表・協議「学校組織の活性化」「学校と地域の連携・協働」「研修成果の活用」を行います。