中堅教員研修 初日

本日より、「教職員等中央研修(第4回中堅教員研修)」が始まりました。本研修は、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得させ、各地域の中核となる中堅教員を育成することを目的として、8月24日(金)までの2週間にわたって開催されます。 http://www.nits.go.jp/training/001/003.html 研修初日は、文部科学省研究開発局開発企画課 木村直人課長による講義「教育政策の諸動向」、広島大学 曽余田浩史教授による講義・演習「学校組織マネジメント」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想をうかがいました。 -学校の現状を視覚化するワークシートを活用していきたい 「初日の研修を受けて、特に学校組織マネジメントの「3年間の学校作り計画」の図が大変印象に残りました。学校の現状を内部環境と外部環境に分けて、強みと弱みを洗い出すことから始まり、ビジョンに到達するためには、3年間でどのように方策を立てていくべきかといったお話を伺うことが出来ました。学校運営も戦略的に行わなければならないということを、具体的に示していただき、またグループで演習も行うことができたため、非常に有意義だったと感じています。3年計画の表は、主幹教諭、教頭、校長というそれぞれの立場になっても、ずっと使えるものだと思います。勤務校では、今年度から中高等部の主任を任されていますので、ぜひ、活用していきたいと思います。」 -行事ごとに振り返りを行い、大きな成長につなげたい 「本日受けた講義の内容は、この2学期から、すぐ取り入れることができるものだったと思います。これまで、学校としても学年としても、一年ごとの目標設定と一年を総括した振り返りは行っていました。しかし、曽余田講師より、「行事ごとの振り返りをして次につなげる」というお話をいただき、大きな目標を達成するための小さなステップとして、行事をうまく活用していくことの意義が非常によく理解できました。この夏休みが明けたら、まずは体育大会、次に文化祭が行われます。行事の多い2学期だからこそ、子どもたちの成長に一本の筋道ができるような目標設定と振り返りを実際に行ってみるチャンスだと考えています。」 -学校の目標を理解し、達成に向かい小さなステップを積み上げていきたい 「これまで、先輩の教職員から、「“校長の視点”で学校や児童生徒を見ることが大切」と幾度となく言われてきました。今回、研修を受けて、その言葉が腑に落ちました。“校長の視点”というのは、“学校のビジョン”と言い換えてもいいと思いますが、教職員が学校の目標を共有することはもちろん、それに到達するための一つ一つのステップにある“ねらい”と“方策”を理解して取り組むことだと気づかされました。 「子どもたちを、こう育てたい」「だから今、学校としてこのようなことに重点を置いて取り組む」という具体的に積み上げていく視点、全体を見渡す視点を得られたことが、本日一番の収穫だったと思います。」 明日は、講義・演習「教育法規」、「地域の教育活性化とスクールリーダー」を行います。