生徒指導指導者養成研修 4日目

4日目は、午前に兵庫県立大学の竹内和雄准教授による講義「情報モラル教育の充実」を行いました。午後は、国立特別支援教育総合研究所の横山貢一総括研究員による講義「特別支援教育と生徒指導」を行いました。 受講者のみなさんに本日の講義の感想を伺いました。 -犯罪の危険は子どもたちのすぐそばにある 「情報セキュリティやインターネットに関して苦手意識があったのですが、竹内講師の講義を受講し、新たに知ることがとても多く、大変勉強になりました。 チャットやアプリを利用すれば、本当にあっという間に見ず知らずの人とコンタクトをとることができ、犯罪の危険は子どもたちのすぐそばにあると痛感しました。インターネットやスマートフォンに関してもっと勉強していかなければならないと、気持ちを新たにしました。 まずは本日学んだことをしっかり自分のものにし、自校に戻ってから研修会を開くなどして周囲へ広めていきたいです。」 -大人と子どもがインターネットについて共に本音で話し合う 「インターネットやスマートフォンなどに対する知識や認識は、大人と子どもの間で大きなずれがあることが理解できました。 そのため、大人が『こうしないとだめ!』と自分たちの考えたルールを一方的に押し付けても、子どもたちは反発するばかりで、危険から守るどころか逆効果になってしまいます。 われわれ大人は、『インターネットにのめり込むこと=危険』であり、使用を制限させようと考えがちですが、子どもによっては、学校生活に息詰まりを感じ、ネット上で知らない人と交流している時は、自分らしく生き生きといられる、と感じている子もいるということを知りました。 大人と子どもがインターネットについて共に本音で話し合い、学び合うことで、ルールを作り上げていきたいと思います。」 -話し合いを通して、各々の取り組みについて共有する 「午後の講義では、グループに分かれて具体的な事例をもとに、対応の仕方について話し合いました。 他の先生方が普段実践されている取り組みについて聞くことができ、とても有意義な時間となりました。例えば授業内容を変更する時に、ホワイトボードにその後の流れも含めて書き、視覚的に分かりやすくすることで混乱を防ぐ、であるとか、整理整頓が苦手な生徒のために、授業ごとにクリアファイルを用意し、物理的に分けることによって自分自身で整理することを練習させる、などの取り組みが挙がりました。グループ内全員が共通して行っていたこともあれば、自分も真似してやってみようと思えることもありました。 今日の話し合いを通して、各々の取り組みについて共有することの大切さが分かりました。職場に戻ってから、今日得たものを周囲に伝えるとともに、職場内でも、どのような取り組みを行っているかについて話し合う機会を、多く持とうと思います。」 6日(金)は選択講義「児童虐待防止に向けた取組」「性・薬物に関わる非行の予防と対応」と講義「事例研究に向けた今後の取組」を行います。