体力向上マネジメント指導者養成研修 最終日

最終日である本日は、昨日に引き続き、「学校全体で取り組む体力向上に関するマネジメントの在り方」の講義・演習を行いました。その後、スポーツ庁の高橋修一教科調査官による「幼小中高を見すえた体力向上のマネジメントと豊かなスポーツライフの実現に向けて」の講義・演習を行いました。 受講者の皆さんに4日間を通しての感想を伺いました。 -子どもの体力向上のために、計画的で一貫した取り組みを行っていく 「私は幼稚園に勤務しているのですが、2日間の演習を通じて行った、『体力向上の観点からの年間指導計画』の作成が、大変勉強になりました。 幼稚園で行っている教育活動のうち、どの活動がどういう点で体力向上に繋がるのかを、分かりやすく示すことができました。 明示することで、子どもの体力向上のために、計画的で一貫した取り組みを行っていけます。同時に、保護者に対しても、幼稚園の取り組みを理解してもらうための、大変有効なツールになると思います。 勤務先に戻ったら、まずは県全体の伝達講習で、今回作成した成果物を示し、教育活動全体で体力向上に取り組むことの重要性を伝えたいと思います。」 -まずは現状の子どもたちの課題を明確にする 「この4日間を通じて、体力向上をマネジメントするための、基本的な考え方を学ぶことができました。 よくPDCAサイクルと言いますが、プランするためのリサーチの重要性を学び、まずは現状の子どもたちの課題を明確にすることが、とても大事なのだと思いました。 勤務校に戻ったら、まずは自校の抱える課題を洗い出すことから始めたいと思います。そうしたリサーチをした上で、どんな取り組みが必要かを考え、計画を立てていきたいと思います。児童の実態を踏まえた計画を基に、PDCAサイクルを回していくことで、運動が苦手な子も含め、子どもたちに体を動かすことの楽しさを教えることができ、豊かなライフワークの実現に繋がっていくと思います。」 -これまでの取り組みを繋ぎ、結びつけ、再評価する 「子どもの体力向上のためには、体育の授業だけでなく、地域や家庭との連携、他教科の取り組み、学校行事など、いろんな観点からのアプローチが有効なのだと分かりました。 学校現場には多くの教育課題が散在しているため、体力向上のために何か新しいことを立ち上げようとしても、難しい部分があります。 なので、新しいことを始めるというよりは、これまでに取り組んできたことを繋ぎ、結びつけ、再評価していくことが、必要なのだと思います。 体力向上をマネジメントすることの目的は、運動能力を高めることにあるのではなく、運動に向かう姿勢を育て、主体性を育むことにあると思います。 そうして身に付いた主体性は、運動以外の他の活動への意欲にも繋がり、生きる力を育むことに繋がっていくと思います。」 来週は、今週に引き続き、教職員等中央研修(第2回中堅教員研修)を行っています。