英語教育海外派遣事後研修会 初日

英語教育海外派遣研修の事後研修会を本日から明日までの2日間の日程で行います。本研修では、中学校、高等学校等の英語科教員ら23名が、約2ヶ月間、イギリスのエクセター大学とアメリカのデンバー大学で、ホームステイ及び大学寮で生活をしながら、英語教育に関する指導方法等についての専門的な授業を受講しました。 事後研修1日目の本日は、大学別に「授業における活用事例の発表」を行い、その後、明日の「研修内容報告」および「模擬授業」の準備を行いました。 受講者の皆さんに、本日の感想および学んだことの活用事例等を伺いました。 「現地で学んだことを、どう咀嚼して生徒に提供していくか、今後の英語教育に繋げていくか、がとても大事です。今日一人ひとりの発表を聞いて、それぞれの活用の仕方を知ることができて勉強になりました。現地で学んだことで、早速自分の授業に取り入れている手法として、『インフォメーションギャップ』というものがあります。二人組のペアになり、片方しか知らない情報を、もう一人にわからせるように英語で説明する、という手法です。私はこれを授業の最初のウォームアップに取り入れています。相手にわかってもらうためにはどう説明したらいいか、生徒自身が一生懸命考えることで、語彙力や会話力の向上に繋がると思います。」 「生徒同士の英語での会話を促し、スピーキング能力を高めるために、できることにチャレンジしています。その一つに、『100の疑問文に英語で答えられるようにする』というものがあります。よく『100の例文を暗記する』という手法がありますが、それではただ覚えるだけで終わってしまいがちです。それを『疑問文に答える』という形にすることで、自分で考え、英文を作る力が身に付きます。またコミュニケーションに繋げることもできます。現在、近隣校とも連携し、この疑問文リストを作成しています。また疑問文の難易度に応じてステージとゴールを設定することで、評価の見える化も図っています。」 「帰国してから一番大きく変わったこととして、ペア学習やグループ学習などのインタラクション(相互作用)を意図した授業形態が多くなったことが挙げられます。授業の最初のウォームアップをはじめ、帯活動としてペア学習等を取り入れることで、なるべく生徒に話させる時間を多く取るようにしています。また、これまで帯活動では教師によるフィードバックの時間をほとんど取っていませんでしたが、きちんと教師がよかった点を生徒に返してあげることで、生徒の達成感に繋がり、英語学習への意欲を高めることに繋がると思います。また、ただ喋らせるのではなく、意図的に同じフレーズを繰り返させることで、生徒が自分の言葉として英語を使えるようにできればと考えています。」 10日は「大学別研修内容報告」および「授業における活用事例(模擬授業)」を行います。