副校長・教頭等研修 2日目

午前に岐阜大学の田村知子准教授による講義「カリキュラム・マネジメント」、午後には玉川大学の森山賢一教授による講義・演習「新しい学びの推進~主体的・対話的で深い学び~」を行いました。 受講者のみなさんに、感想を伺いました。 「これまで、教育課程とカリキュラムを同じものとして捉えていましたが、午前の講義で、教育課程は教育計画の意味合いが強いということ、カリキュラムは計画から学びまで含んでいる概念だということがわかりました。 勤務校では、カリキュラム・マネジメントに関する取組として、今年度より、教職員がだれでも見ることのできる引き出しを設置し、学年や教科ごとにカリキュラムに関する資料を入れることで共有を図る取組を始めました。教室で他の生徒たちと一斉に落ち着いて授業を受けることが難しい生徒に対し、あとから個別に指導する際など、すぐに現在のカリキュラムに関するプリントなどの資料を用意することができ便利です。 今回の講義で印象的だったのは、学年ごとに1年間の全教科のカリキュラムをひとつの表にまとめるという取組です。カリキュラムを一目でわかるように記載することで、自分の担当する教科とそれ以外の教科との関連がわかりやすくなることは勿論のこと、教員のみならず生徒たちの目に触れるところに貼り、自分たちが今なぜこれを学んでいるのか、意味を理解させることによって、学びに向かうテンションを上げることにつながるというお話が新鮮でした。 道徳の教科化をきっかけに、本校でも、来年度から少しずつ表の作成に取り組んでいきたいと思います。」 「日頃学校生活を送っていると、生徒指導、行事や部活などに追われ、カリキュラム・マネジメントは後回しになりがちでした。そのような状況の中、今回の研修でカリキュラムマネジメント検討用シートを作成し勤務校を振り返ることで、家庭・地域との情報共有や行政とのつながりに課題があることが、はっきりとしてきました。これまで、一部のカリキュラム作成に携わる教員しか内容を把握できていなかったため、このシートを勤務校内の教職員全員で記入することで、課題の共有をすすめ、解決に向けた方策を検討していきたいと思っています。」 「勤務校では、アクティブ・ラーニングの取組として、数年前から授業の中で、まわりの生徒たちと話し合いの時間を積極的にとるようになりました。ただ、生徒からは『何を話せばよいのかわからない』という声も聞こえてきており、対話するだけで、主体性がともなっていないことが伺われます。講義の中でもお話がありましたが、ただ対話するだけでなく、内容について自分事として考えるためのプロセスの部分が重要だということを、身をもって実感しています。今回の2週間の研修でじっくり学び、考えたことを校内で共有するとともに、生徒の学びに主体性をもたせるためにどうしたらよいか教職員全員で話し合っていきたいです。」 8日は、「安全管理」および「教育法規」の講義を行います。