校長研修 最終日

16日から5日間の日程で行った教職員等中央研修「第2回校長研修」及び「第2回事務職員研修」が本日最終日をむかえ、校長研修67名、事務職員研修112名がそれぞれ修了証書を手にしました。 校長研修では午前に、国士舘大学の北神正行教授による講義・演習「マネジメントの実践に向けて」、午後は事務職員研修と合同で、奈良市立一条高等学校の藤原和博校長による特別講義を行いました。 校長研修の受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 「『マネジメントの実践に向けて』の講義を受けて、校務を運営するにあたり、諸問題の原因が校長や管理職といった「人」にあるという見方ではなく、組織自体の在り方に課題があると捉える視点を学びました。組織が上手く機能するには、組織を構成する教職員間の風通しの良さと情報共有が重要となります。それらを具現化するには、校長からのトップダウンではなく、ミドルリーダー等によるミドル・アップダウン方式が有効ではないかと考えています。今後、チーム学校として校務運営を行って行く上でも、職員の意見を吸い上げて、職員が納得して運営に携われるようにマネジメントしていくことが大切です。まずは、校内の校務運営会議で、職員の意見を聴いてみようと考えています。」 「北神講師の講義・演習をとおして、諸問題に対して分析をして回答する、という物事の考え方を学び、「校長に必要な力」を整理することができました。校長としての自分を振り返ったとき、「諸資源の効果的な活用と危機管理」や「家庭・地域社会との協働・連携」に関しては、取り組むことができているように思いますが、「学校の共有ビジョンの具現化」や「教育活動の質を高めるための協力体制と風土づくり」などに課題があります。これらを実践するためには、ビジョンを共有して浸透させることが重要です。北神講師が「同意ではなくて納得感が必要」とおっしゃっていたように、共有して理解してもらうだけでなく、一緒にやろう、という気持ちを持ってもらうことが大切です。そのために、ビジョンや課題を職員間で共有したうえで、丁寧に伝えることを心掛けようと思います。気持ちを理解してもらうことを第一歩と考えています。」 「藤原講師の特別講義で、この先10年における最大の社会変化は何かを考え、数人のグループで全員が意見を出し合うブレインストーミングを行いました。そして、生き残るためには、情報処理力(管理)から情報編集力(マネジメント)への意識の変容が必要であることを理解しました。この「管理からマネジメントへ」という言葉は、未来を指標したとき、学校を変えるキーワードであると思いました。まずは、「情報編集力」を自ら鍛え、生徒にその力をつけられるようにリーダーシップを発揮し、マネジメントしていきたいと思います。」 23日からは、第2回学校組織マネジメント指導者養成研修が始まります。