生徒指導研修 7日目

本日は、各ユニットに分かれて事例協議を行いました。本日から明日の午前まで続く事例協議では、各ユニットに講師を1名ずつ迎え、事前に受講者が提出したレポートの中から講師が選んだ3つの事例について、協議を進めていきます。 1日目の事例協議を終えた受講者に、本日の感想を伺いました。 「私たちのユニットでは、インシデントプロセス法を用いて事例協議を行いました。自分にとってこの方法は初めてでしたが、一つの事例について最初から情報をすべて出してから協議するのではなく、参加者みんなで質問や仮説を出し合いながら協議や考えを深めていくこの方法は、主体的に取り組みやすく、有用な方法だと感じました」 「インシデントプロセス法による事例研究に取り組みました。最初に提示されるのは情報量を絞った状態の事例です。それを質問によって多面的に掘り下げていくと、外部機関との関わりや初期対応、保護者との関係など、多くのテーマが見えてきます。質疑によって情報を掘り下げるほど、事例の当事者の目線にたって事例を見ることができるように思いました。実際に自分も体験するかもしれない、ありそうな事例について、各自の取組の類似例や失敗談等も含めて考えることができ、とても参考になりました」 「全国から生徒指導担当の教員が集まっているため、当然、それぞれの地域差や、所属の規模も違います。自分たちの見方や視点が共通している部分もあれば、異なっている視点や対応の仕方もあります。特に事例協議では実際の体験等に即して話し合う部分が多く、その対応の差が勉強になりました。 今日の事例協議では、不登校の事例と、チーム学校づくりを扱った事例に取り組みました。この2つの事例で得られた視点や、講師から学んだ内容は、明日のいじめの事例を扱う際も発展的に活かすことができると思います。明日の事例協議にも今日の学びを繋げていきたいです」 「1つの事例に3時間という時間をかけられる事例研究の機会は多くはないので、まずこの時間が勉強になりました。講師には、扱われた事例と理論を関係づけながら説明をいただき、実際に自分が当事者となったとき、どのような考え方で対応をしていけばいいのか参考になったと思います。そのような理論や、他の受講者からの実践例やアイデアを聞くと、自分が経験した事例についても、もっと違うアプローチができていたかもしれない、といった振り返りや反省点も新しく生まれ、視野が広がったと思います」 5日は引き続き、事例研究と課題討議を行います。