校長研修・事務職員研修 最終日

本日、校長研修の受講者106名、事務職員研修の受講者169名が全日程を終了し、修了証書を手にしました。 校長研修では、午前に国士舘大学の北神正行教授による講義・演習「マネジメントの実践に向けて」、午後に事務職員研修と合同で、奈良市立一条高等学校の藤原和博校長による特別講義を行いました。 校長研修の受講者のみなさんに、本日の講義の感想を伺いました。 「『マネジメントの実践に向けて』の講義を受け、思考する力を身につけなければならないと改めて認識しました。自身で現状を把握・分析し、戦略を立て、実践に移すことが求められます。不登校児への対応や教師間に起こるコミュニケーションの不具合など、当校が抱える課題は複数あります。それらを職員任せにするのではなく、自分で現状把握を行い、優先順位をつけ、対応策を検討し、実際に対応に関わることで、マネジメントに必要な思考する力を高めていこうと思います」 「演習の中で『通知表の評定に納得できない保護者が回答を求めてきたが、学校側が明確な回答を示すことができず、問題となってしまった』という事案に対し、どのような対応をすべきか、グループ協議を行いました。 事態の収束のために、まず不明瞭な回答を行った事実に対して謝罪し、根拠となる具体資料の提示と評定の妥当性について細やかな説明を行う、といった回答をまとめました。 評定については、学年懇談会や次年度当初の授業参観、PTA総会で、保護者全体に説明する場面が想定されます。その際、定期考査の得点だけではなく、総合的な評価の結果であるということを、資料を基に粘り強く説明することが大切です。それに向けて、学校全体で成績評価に関する明確な基準づくりを進め、教職員間の共通理解を図る方策を検討することが大切だと認識しました」 「特別講義では、藤原和博校長のテンポの良い語り口とわかりやすい講義内容で、抱えていたマネジメントへの悩みが晴れ、子供を導く方向性が見えてきました。あれもこれも求めるのではなく、揺るぎない信念が校長には必要であると感じました。そして、『学ぶことが好きオーラ』を出す教師の姿から子供は学ぶ、という話に共感し、教える側の意識改革も重要なポイントであると気付きました」 「特別講義を受けて、物事の進め方や考え方には、一定の基準があることが望ましく、これからの教育は常に先を見越し、多角的・多面的に見ていく必要があると改めて認識しました。変化が激しい世の中を生き抜いていけるように、自分のアイデンティティをしっかりと持てるような教育を考えていきたいです」 「『チーム学校』の体制で学校経営を行うにあたり、これから組織を変えていく必要があります。中でも、事務職員は、財務面はもちろん、書類の処理や業者等の窓口などを担っており、大きな力となっています。事務職員と学校ビジョンを共有し、事務職員に学校経営に参画してもらうために、業務の分掌を検討しなければなりません。検討にあたってまずは、各分掌に課題改善のための到達目標、実行方策、評価方法などについて検討してもらい、全職員で共通理解を行うことからとりかかろうかと考えます」 20日からは、体力向上マネジメント指導者養成研修がスタートします。