幼児教育指導者養成研修 2

3日目である本日は、和洋女子大学の矢萩恭子教授による講義「幼児期における子育ての支援、家庭や地域との連携について」、松蔭大学の山下文一教授による講義・演習「幼児の実態や家庭・地域の実態等を踏まえた園の研修の企画立案について」を行いました。 受講者の皆さんに3日間を通しての感想を伺いました。 -子どもたちに育みたい資質、能力を意識した上で子どもたちに接する 「『幼児教育の推進体制構築事業』について、その採択先である自治体の先進的な取り組みについて知ることができたのは、大変勉強になりました。 私自身、現在幼児教育アドバイザーを務めているので、本研修で学んだことを、域内の幼児教育施設等を巡回した際に行う園内研修などで、ぜひ活用していきたいと思います。 特に、今回の研修中に行った演習のうち、現在の子どもたちの言動や行動を『幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(※)』に当てはめていくグループワークは、職員が子どもたちに育みたい資質、能力を意識した上で子どもたちに接することに繋がっていくと思うので、早速取り入れてみたいと思います。」 ※幼稚園教育要領(平成29年3月)第1章総則に示された、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」のこと。((1)健康な心と体(2)自立心(3)協同性(4)道徳性・規範意識の芽生え(5)社会生活との関わり(6)思考力の芽生え(7)自然との関わり・生命尊重(8)数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚(9)言葉による伝え合い(10)豊かな感性と表現) -少しでも幼児教育の推進体制構築に寄与したい 「私の地域では、幼児教育に関わる担当部署が一元化されていません。私は教育委員会で幼児教育を担当しているのですが、保育所や私立幼稚園は管轄外です。また教育委員会内でも、そうした体制整備に関わる部署と教育課程を扱う部署は分かれています。 そうした状況の中で、幼児教育センターの設置や、幼児教育アドバイザーの育成・配置を行うことにより、施設の種別に関わらず、幼児教育の質の充実を図ろうとする仕組みや先進事例について学べたことは、大変貴重でした。 勤務先に戻ったら、本研修で学んだことを、直属の上司だけでなく、体制整備担当課の担当者など幅広い対象に伝えることで、少しでも幼児教育の推進体制構築に寄与できたらと思います。」 -それぞれのグループの良い部分をみんなで共有する 「本日の演習で行ったワークショップの手法が、大変参考になりました。 グループで話し合って模造紙にまとめたあと、他のグループの成果物をお互いに見合い、良い点を付箋に書き、その付箋の内容を自分たちの模造紙に付け加える、ということを行いました。 こうすることで、他のグループの良い点を伝え合い、共有しながら、さらに自分たちのグループにもその良さを活用できました。勤務先に戻ったら、幼小中地区別研修会を行う予定なので、そうした場でぜひこの手法を活用したいと思います。」 5日(月)からは、教職員等中央研修(第3回副校長・教頭等研修)が始まります。