健康教育指導者養成研修 最終日

最終日の本日は、午前に選択講義「学校における救急処置に関する研修の在り方」「児童虐待への対応」と、全体講義「学校における感染症対策の在り方」を行い、午後に講義・演習「健康教育の指導者として」を行いました。 受講者の皆さんに研修の感想を伺いました。 -毎日の業務の中に、工夫の余地があると気づけた 「研修全体を通して感じたことは、『私たちにももっとできることがある』ということです。養護教諭や保健の担当者が積極的に情報を発信し、保健に関する研修に取り組んでいくことで、学校全体の健康教育に対する意識を変えることができると思います。 この研修の中では、多くの都道府県の受講者と交流し、自分には無かった視点や、参考となる実践例を知ることができました。毎日の業務の中にも工夫の余地があると気づけたのが、自分にとっては一番大きな学びではないかと思います。 最後の講義・演習「健康教育の指導者として」で学んだように、研修全体で学んだ事柄を、もういちど自分の中で整理し、ポイントをつなぎあわせて伝えることができるようにしたいと思います。」 -全ての教員へ学びを伝えられるように取り組んでいきたい 「今日の選択講義では、『児童虐待への対応』を学びました。昨日の研修で『子どもの心のケア』の講義があったため、内容がリンクしていてとてもわかりやすかったです。子どもの心にいかに寄り添えるか、想像力を働かせて子どものサインに気づけるかが重要だとあらためて実感しました。児童虐待に限らず、今回の研修で得た学びは、単に養護教諭や保健担当だけが知っていれば良いものではなく、管理職や、他の一般教員も知っておくべき内容です。全ての教員へ学びを伝えられるよう、教育委員会の担当者としての立場から取り組んでいきたいと思いました。」 -地域の実態に合わせた取り組みへとつなげられるようにしたい 「研修の中で特に印象的だったのは、2-3日目に行った演習です。私のグループはがん教育をテーマに演習を行いました。グループ内で意見を出し合うことで、短時間でもとても良いアイデアを出すことができたと思います。部会別で発表しあった内容や、研修の中で聞いた実践事例も参考になりました。 私は教育委員会から参加しているので、これから、ここで習った内容を地域の学校に伝えていくことになります。今日学んだ実践事例を、自分の地域の実情や学校の実態に合わせて取り組みやすい形にし、少しでも学校での実践につなげてもらうことが自分の役割だと感じています。研修の学びを地域の健康教育へと繋げられるよう、自分なりに考えていきたいと思いました。」 -感染症対策について、全職員で取り組む重要性を伝えていきたい 「『学校における感染症対策の在り方』の講義では、学校で注意するべき感染症について、学び直すことができました。現在の生徒達は、麻疹や風疹、水ぼうそうなど、多くの感染症について予防接種を受けている世代であり、私たち養護教諭は、子どもたちの感染症対策についても日頃から注意をしています。 しかし、養護教諭以外の教諭の認識や、感染症予防への知識について、十分に周知を図ることができていたかは、もう一度見直す必要があると感じました。講義では『風疹は、検査で診断されていない限り、確実ではないため、抗体検査をしたほうが良い』ということや、『麻疹・風疹の予防接種の定期接種が無かった世代で流行が繰り返されている』ということなどを学びました。今回の講義のデータや資料なども活用しつつ、教職員が感染症対策をしっかり行うことの重要性を伝え、チェックリストの整備などをしたいと思います。」 9月25日からは、教職員等中央研修(第2回副校長・教頭等研修)を行います。