カリキュラム・マネジメント指導者養成研修 3日目

3日目である本日は、午前に愛媛大学の露口健司教授による講義「校長のリーダーシップと学校組織」、甲南女子大学の村川雅弘教授と大阪教育大学の田村知子教授による講義「『カリキュラム・マネジメント』による評価と改善」を行いました。午後も引き続き講義を行い、最後に同じく村川講師による講義「『カリキュラム・マネジメント』を促進するための研修の在り方」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 -課題の共有化を図り、具体的なアクションに繋げていく 「これまでは、学校の課題を各職員が個々に考えているだけに留まっていましたが、今回使用したワークシートを活用することで、共通のフレームワークの中で考え、お互いに共有することができると思いました。 勤務校に戻ったら、早速校内研修などの場で、ワークショップを行いたいと思います。課題の共有化を図ることで、それぞれが当事者意識を持って解決法を探り、具体的なアクションにまで繋げていけると思います。 効果的な教育を実現するために、職員同士の課題の共有化は不可欠です。個人レベルでなく、組織レベルでの課題を明らかにし、学校がどういう目標に向かっていくかのベクトルを明確化することで、最終的に子どもたちに還元していきたいと思います。」 -カリキュラム・マネジメントは新しいことを始めるわけではない 「この研修を受講する前は、カリキュラム・マネジメントをうまく行えるかどうか、という不安がありましたが、決して何か新しいことを始めるわけではなく、普段行っている取り組みを、学校目標の中にどう位置付けていくのか、という視点が大事だと分かりました。 今回使用したワークシートを勤務校に持ち帰り、目標の設定も含め、課題や取り組みを整理するためのワークショップを行いたいと思います。 カリキュラム・マネジメントを効果的に行うことで、学校の方針の一つである『基礎学力の向上』を達成することに繋げていけると思います。」 -校長のリーダーシップの重要さ、カリキュラムの評価の大切さを学んだ 「本日の研修では、大きく二つのことが大変勉強になったと感じました。 一つは、カリキュラム・マネジメントを効果的に行っていくためには、校長のリーダーシップが非常に重要である、ということです。昨日のグループ協議でもそのことが話題となりましたが、本日露口講師のお話を聴いて、改めてその重要性を実感しました。 構造化された理論に基づき、様々なリーダーシップ論を学ぶことができ、リーダーに必要な資質とは何か、分かりやすく学習できました。 もう一つは、カリキュラムの評価の大切さです。これまでもそのことは理解していましたが、今回用いた構造化シートやモデル図によって、より具体的な評価の部分まで落とし込むことができました。 勤務先に戻ったら、私は教育センターの学校支援を担当しているので、訪問先の学校で、本日使用したワークシートを用いて、それぞれの学校が抱える課題意識を元に、校内研修を行いたいと思います。」 13日(木)は、協議「『カリキュラム・マネジメント』の実際」を行います。