カリキュラム・マネジメント指導者養成研修 2日目

本日は、滋賀大学の大野裕己教授による講義「学校ビジョンと戦略」が行われました。続いて「学校の特色を生かした『カリキュラム・マネジメント』の実践と課題」と題して、小学校、中学校、高等学校におけるカリキュラム・マネジメントの実践の事例発表を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 -魅力的かつ教職員全体で活用できる学校ビジョンにしていきたい 「講義『学校ビジョンと戦略』では、学校ビジョンの定義から立て方、留意点まで再確認することができました。 学校ビジョンには、教職員全体をまとめるといった学校内部における意義と、家庭や地域との連携の促進といった学校内外関係における意義と、それぞれ2種類あり、どちらも必要不可欠なのだと学びました。 いままでは、ビジョンの作成自体が目的になってしまっていましたが、教職員一人ひとりに周知され、日々の教育活動の指針として活用されて初めて意味を成すのだと思いました。 そのためには魅力的かつ実現可能なビジョンであることが重要です。これから全教員や地域の意見を取り入れながら自校のビジョンを再度考えていきたいです。」 -子どもを向き合うための時間を第一に考えていきたい 「小学校におけるカリキュラム・マネジメントの実践の事例発表では、『放課後の会議をほぼゼロにする』『余剰時間全学年100時間以上に』『夏休み補習毎日実施』等が取り組みとして挙げられていました。こうした先進的な取り組みを実践できたのは、学校全体で『子どもと向き合う時間』が最優先だという考えが共有されていたからだと思います。 私も以前勤めていた学校で、職員会議の回数を削減する取り組みを行いました。結果的に、回数が限られることで職員の会議に対する意識が変わり、職員会議は重要な教育課題を集中的に話し合う場として機能するようになりました。何より『子どもたちのため』を一番に考え、時間をかけるべき部分、削減すべき部分を判断していくことが大切だと感じています。 これから地域でカリキュラム・マネジメントに関する研究発表会がありますので、今日のお聞きした事例や考え方を広く伝えていきたいと思います。」 明日は「校長のリーダーシップと学校組織」「『カリキュラム・マネジメント』による評価と改善」「『カリキュラム・マネジメント』を促進するための研修の在り方」の講義を行います。