カリキュラム・マネジメント指導者養成研修 初日

本日から、カリキュラム・マネジメント指導者養成研修が始まりました。 本研修は、新学習指導要領に基づいて、学校において、校長のリーダーシップの下、組織的、計画的に「カリキュラム・マネジメント」を展開するための手立て、カリキュラムの自己点検・評価に関する手法等、「カリキュラム・マネジメント」を円滑に行うために必要となる知識等を習得し、各学校や地域における本研修の内容を踏まえた研修のマネジメントを推進する指導者の養成を図ることを目的とし、9月10日~14日の5日間実施します。 http://www.nits.go.jp/training/002/002.html 本日は、文部科学省初等中等教育局教育課程課 石田有記専門官による講義「新学習指導要領とカリキュラム・マネジメント-学習指導要領総則の記述を中心に-」、千葉大学 天笠茂特任教授による講義・演習「『カリキュラム・マネジメント』の新たな展開-新学習指導要領の告示に関わって-」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想をうかがいました。 -まずは今までの活動を振り返っていきたい 「今日の研修に参加するまで、カリキュラム・マネジメントは難しいという印象を持っていました。しかし、講義を受ける中で“カリキュラム・マネジメント”の名に合わせた何かを一から作らなければならないわけではなく、大切なのは、これまで学校でやってきたことを一つ一つ振り返り、確認するということだと聞き、目から鱗が落ちたような気持ちになりました。 高等学校は各教科の専門性が高いために、教員同士が他教科の内容を深く理解して課題を共有したり、指導の時期を合わせたりすることが難しい状況にあります。今回、この研修に参加したのは、校内研修を運営するにあたって、教科横断が難しい現状を打開する糸口となるヒントが欲しいと考えたからです。午後の演習は学校種混合のグループだったため、様々な立場の方の事例や意見を聞くことができ、非常に有意義でした。研修期間内に多くの収穫が得られることを期待しつつ、残り4日間を意欲的に過ごしたいと思っています。」 -この5日間でカリマネの視点を学んでいきたい 「勤務校では現在、教育課程の振り返りを行っています。今日の講義の中で 「“カリキュラム・マネジメント”の視点を持って教育課程の見直しを行っているか」という問いかけがあり、PDCAサイクルを意識し、教職員の自己目標管理シートなどは導入していたものの、カリキュラム・マネジメントの視点を強く意識はしていなかったのではないかと反省することしきりでした。 研修終了後、自校の特別支援学校に戻ったら教育支援計画を見直すにあたって、今一度、全職員で教科間または指導上で連携できることはないかを探っていこうと思います。そのためにも、明日以降の研修をとおして、持ち帰れるものを一つでも多く吸収していく心構えです。」 明日は、講義「学校ビジョンと戦略」、事例発表・協議・指導助言「学校の特色を生かした『カリキュラム・マネジメント』の実践と課題」を行います。