学校組織マネジメント指導者養成研修 3日目

学校組織マネジメント指導者養成研修は、3日目となるA日程では、兵庫教育大学の浅野良一教授による「学校組織マネジメントの実践に向けて~学校の戦略マップを作る~」、2日目となるB日程では、国士舘大学の北神正行教授による「学校ビジョンと戦略」を、それぞれ行いました。 B日程の受講者の皆さんに、本日の感想を伺いました。 -「変える」「見つける」「つなぐ」というプロセスが重要 「北神教授の話では、学校を変えるために、組織を変えるためには、まず自分が動かなければならない、というメッセージを強く感じました。 講義の中では「変える」「見つける」「つなぐ」という3つの視点がとても参考になりました。 例えば「働き方改革」を例にすると、業務を効率よく行うために業務プロセスや役割分担を「変える」ことが考えられます。「変える」ためには、学校の強みや弱みの中から有効な手立てや資源を「見つける」必要があります。学校には、物的資源だけではなく、教員や事務職員など、さまざまな特色と能力を持った人材という資源もあります。具体的な資源や人材を想定して、変えるポイントを絞り込むことで、より実行しやすい具体的な案を立てることができます。実現のためには、それぞれで取り組むのではなく、職員間や職員や保護者などを「つなぎ」、一丸となって対応することが必要となります。 この「変える」「見つける」「つなぐ」のように、学校改善のためのプロセスを、理論の面からも、具体の面からも学べました。今日の講義内容を、これから地域に持ち帰って学校改善に活かしていきたいです。」 -学校単体ではなく、地域で対応する 「今日の講義では、『学校組織の活性化』や『学校と地域の連携・協働』『研修成果の活用』の事例発表がありました。特に参考になったのは『学校と地域の連携・協働』の事例発表の中で取り上げられていた部活動に関する取り組みです。山間部などの学校だと、指導員や生徒の人数、設備の問題で、部活動ができなかったり、試合に参加することができなかったりする場合があります。そういう場合に、複数の学校で合同チームとして参加するなどの取り組みがあるということを知りました。部活動の問題に限らず、その学校だけでは解決のしづらい問題でも、地域まで視点を広げることで、解決できる仕組みを作ることができます。視野を広く持ち、他地域の事例なども参考にしながら、より良い仕組み作りができるように考えていきたいと思いました。」 -組織づくりのためにまず人を育てていきたい 「マネジメントというと堅苦しく考えてしまいがちですが、堅苦しく考えるのではなく、「人づくり」だと考えることで取り組みやすくなると思いました。「教育は人なり」といいます。同じように、「組織は人なり」です。組織づくりやマネジメントのためには、人を育てることが重要です。人材が育つことで、学校改善のための多様な意見や資源の獲得ができ、学校改善につながります。人を育て、学校を改善できるマネジメントを実践していきたいと思います。」 明日は、A日程で「特色有る学校作りのためのカリキュラム・マネジメント」「やる気を引き出すヒューマンリソース・マネジメント」の講義・演習を、B日程で「学校組織マネジメントの実践に向けて~学校の戦略マップを作る~」を、それぞれ行います。