道徳教育指導者養成研修(中国・四国ブロック) 初日
本日より、道徳教育指導者養成研修(中国・四国ブロック)が始まりました。
8月22日(水)から24日(金)までの3日間、高知県のこうち男女共同参画センター「ソーレ」にて研修を行います。
本日は、はじめに文部科学省初等中等教育局教育課程課 梶濱真 教育課程第一係長による講義「道徳教育の抜本的充実について」、次に文部科学省初等中等教育局教育課程課 浅見哲也 教科調査官による講義「今、求められる道徳教育の充実を目指して」を行いました。午後からは、事例発表・講評「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の実践と課題」、協議「学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育の推進上の課題―情報交換・課題の共有―」を行いました。
受講者のみなさんに本日の感想をうかがいました。
-教育活動全てで道徳教育を行うという共通認識を持つ
道徳科が始まって以来、道徳は「授業」になったのだという印象を強く持っていました。つまりそれは、「道徳を教科としてどう教えるか」を考えていかなければならないと思っていたということです。
しかし、浅見講師の「学校の教育活動すべてを通して行われるべき“道徳教育”の要が“道徳科”の授業である」とのお話に、道徳が「特別の教科」とされている意味について考えさせられました。“道徳科”では、教材について子供たちと一緒に考え、気づき、話し合う過程を大事にできるかどうか、“道徳科”はもちろん、すべての教科や学校生活の中でも、道徳に関する声かけができるかどうか、そういったことが、我々に問われ、求められているのだと思います。
現場に戻ったらまず、同僚に、“道徳教育”は“道徳科”の中だけで行うものではないということをしっかりと伝え、共通認識を持った上で新学期を迎えたいと考えています。幸い、2学期には多くの行事がありますので、道徳的実践の指導につながる声かけを増やすチャンスだと思いますし、それはさらに各教科の中での声かけにも反映されていくのではないかと思います。」
-道徳教育推進教師として、学んだことを広く発信していきたい
「道徳教育推進教師の働き」についてのお話が最も心に残りました。自分が知っていることを学校の教職員へ伝えることが仕事だという話に、深く納得しました。
私がこの役目を担ったのは今年4月からです。推進教師になったからこそ一生懸命勉強を始め、初めて知ったこともたくさんあります。実際に活動してみて、推進教師は非常に大きな責務を負っているとも感じます。
この4月以降、道徳教育に関する便りを作成・発行する中で、自分が学んだことを、いかにわかりやすく他の人に伝えていくかを課題として取り組んできました。様々な校務を抱える同僚が、少しでも目を通しやすくするため、中心となる内容をキーワード化したり、数字を使って具体性を持たせたりしています。
本日の研修を受けて、私自身は、育成を目指す資質・能力の「三つの柱」と道徳教育との関連性について整理することができました。今後、推進教師として、自分が学んだこと同僚たちへ広く発信していきたいと思います。」
明日は部会別に、講義「『特別の教科 道徳』の充実に向けて」、「『特別の教科 道徳』の指導を評価」および講義「人間としての在り方生き方に関する教育の展開」、事例発表・講評・協議「人間としての在り方生き方に関する教育の実践と課題」を行います。