副校長・教頭研修 3日目

「教職員等中央研修(第1回副校長・教頭等研修)」が、7月30日(月)から東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで始まりました。 本研修は、学校経営力向上のための高度で専門的な知識等を習得させ、各地域の中核となる副校長・教頭等を育成することを目的として、8月10日(金)までの10日間、講義・演習を行います。 http://www.nits.go.jp/training/001/002.html 3日目である本日は、午前に明星大学の吉冨芳正教授による講義・演習「カリキュラム・マネジメント」、午後に岡山大学の髙旗浩志教授による講義・演習「新しい学びの推進」を行いました。 受講者の皆さんに本日の感想を伺いました。 -一つ一つの取り組みを再点検する 「吉冨講師の演習で使用したカリキュラム・マネジメント検討用シートが、大変勉強になりました。検討用シートとは「組織文化」「リーダーシップ」「家庭・地域社会」「教育課程行政」といった、カリキュラム・マネジメントの要素をさらに具体化したチェック項目を振り返っていくものです。自校が行っている様々な教育活動が、教育目標の達成に繋がっているか、一つ一つの取り組みを再点検することができると思いました。 自校に戻ったら、まずはミドル・リーダーとともに、このシートを用いて話し合いを行いたいと思います。 一つ一つの取り組みを再点検することで、目標を達成するために本当に必要なことは何なのか、諸活動の必要性に優先順位をつけることができます。そのことが、目標達成に貢献できるだけでなく、業務の精選を促し、教職員の勤務時間の短縮にも繋がっていくと思います。」 -同じ教育課題でも、解決の仕方には様々な切り口がある 「始めに講義で理論を学び、その後にその理論に基づいて演習を行う、という学習形態は、学びを深める上で大変有効だと感じました。 グループ協議があることで、自分の意見をアウトプットすることができ、また様々な地域、学校の現状を知ることができるので、大変勉強になりました。 本日の協議では、同じ教育課題でも、その解決の仕方には様々な切り口があることを学びました。 例えば、『子どもと接する時間を大切にしたい』という課題に対しての考え方です。私の学校では、子どもと行事の中で接する時間を大切にしたいと考え、準備や計画を入念に行う必要があると考え、しっかりと会議の時間を取ります。ある学校では、会議の時間をなるべく減らし、空いた時間で子どもと接する時間を多く取るようにしています。これは自校にはない発想でした。 本日の協議は、大変実りのある話し合いができ、あっという間に時間が過ぎてしまいました。残りの研修でも、協議の時間を大切にし、有意義な話し合いができることを楽しみにしています。」 -授業者の「良いところ」に注目し、授業者にフィードバックする 「午後の高旗講師の講義では、『授業の良さ』に留意しながら、授業実践映像を視聴しました。所々で映像を停止して、『どんなところが良かったか』を近くの方と話し合いました。 そうした活動を通して、これまでそうした実践授業の場で、自分たちがいかに授業者の欠点ばかりを見ようとしていたか、に気付かされました。 授業者の工夫や、発言の取り上げ方、返し方などの『良いところ』に注目し、それを授業者にフィードバックすることで、授業者の意識が高まるとともに、参観者同士もお互いに学び合うことができると思いました。 勤務校に戻ったら、本日の講義のように『授業の良さ』に留意しながら授業見学などを行い『どんなところが良かったか』を話し合うような校内研修を行いたいと思います。」 2日(木)は、「道徳教育のマネジメント」「人材育成とコーチング」の講義・演習を行います。