中堅教員研修 6日目

本日は、国立教育政策研究所藤平敦 総括研究官による講義・演習「生徒指導のマネジメント」、塩竃市立第一中学校 身崎裕司校長による講義・演習「防災と安全管理」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想をうかがいました。 ―若手教員に自分自身から発信する力をつけてもらえるようにしたい 「問題の起こりにくい(落ちついた学習環境を維持している)学校作りの根底には「職員間の会話」があるという点が心に響きました。現在の勤務校では、教職員間での会話は気軽に行える雰囲気があります。また、職員間の年代層のバランスもとれており、お互いにフォローし合いながら仕事ができています。生徒指導の面でも特に大きな問題は起こっておりません。 ただ、私が勤めている地域では、3年後、4年後にベテラン層がたくさん退職してしまうという現状があります。その後は、おそらく新任の先生や若い先生が増えると思われます。学校の雰囲気も変わるかもしれません。そのことを見据えた上で、今いる若手の先生方に、次の勤務校へ移ってからも自分自身から発信する力をつけてもらえるようにしたいと考えています。研修主任として、今年度前半は業務スキル面での研修を行ってきましたが、後半は生徒や保護者との関わり方、教職員間での情報共有の重要性などを含めた研修を行っていきたいです。」 ―「人としての強さをどのように育てるか」を常に自分に問いながら、子どもたちの前に立ち続けたい 「研修を受ける中で、教師とは人を育てる職業なのだということを改めて感じさせられました。この研修に参加するに当たって、自分自身が一つ、目的としていたことがあります。それは、福島や宮城の先生方と話をしたいということです。「命」についての話をしたい、震災の現場で子どもたちとどう向き合ったのかを知りたい、そういう気持ちでした。先週一週間、つくばで過ごす中で、東北地域の先生方との交流もあり、様々なお話を伺うことができました。 そして今日、身崎講師の講義を受け、「極限状態で、子どもたちをどう守るか」「極限状態で、どのように生きるか」について、より深く考えさせられました。学校が子どもたちを預かり、人としてよりよく育てるのは当然のことですが、根源的な部分として「人としての強さ」を身につけさせなければならないと強く感じました。また、講義で扱われた事例から、命を預かる者として、想定外のことまで想定して(想定外を作らずに)動くことの大切さも実感しました。 私の勤務地は、水による災害が多い地域です。水害に関する訓練は手厚く行っておりますが、不測の事態が起きた時に、どのように対応するか、という訓練までは十分に行えていないのが現状です。学校に戻り次第、学校安全担当者にこの研修での内容を話すと共に、「人としての強さをどのように育てるか」ということを常に自分に問いながら、子どもたちの前に立ち続けたいと考えています。」 明日は、講義・演習「マネジメントの実践」を行います。