人権教育指導者養成研修 最終日

人権教育指導者養成研修の最終日となる本日は、午前中に演習「学校における人権教育の改善・充実について-全体発表・協議・まとめ-」を行い、午後は課題協議「人権教育を推進するリーダーとして-研修講師、企画・運営に向けて-」を行いました。 受講者のみなさんに本日の感想を伺いました。 -人権チェックリストの確認を毎月行う 「本日の講義では、人権教育とは小学校、中学校、高等学校と各発達段階に応じて継続連携して行われるものであり、小学校段階は先々へとつながる素地を作る重要な時期であるということを学びました。私は小学校で人権主任を担当しており、今、この研修を通じて学んだことを周りに伝えていかなければという使命感と責任を感じています。 自校へ戻ってすぐに実践しようと思った取り組みは、人権教育チェックリストの確認を毎月行うことです。人権教育チェックリストとは、「人権に配慮した授業ができているか」「子どもと教師の関わりに人権的な配慮があるか」といったチェックを行うもので、市の教育委員会で配布しているところもあるということです。 自校も人権チェックリストを作成し、人権週間のある11月に確認をしていますが、人権に積極的に取り組んでいる学校は、共通してチェックリストの確認を月に一度以上行っていました。まず確認の頻度を増やすことで学校全体の人権意識を高めるようにしたいです。」 -まずは人権を身近なものと捉えることができるような取り組みを行う 「今回の研修は、日本以外の国も含めた人権問題の現状といったように大きな視点で人権を捉えるところから、本日の演習のように具体的な学校の取り組み事例を多く聞ける時間もあり、人権教育について多面的に学ぶことができ大変勉強になりました。 そして今日、あるグループの発表を聞いて、その通りだと思ったことがあります。それは人権教育を推進すべき我々教員が『人権』という言葉だけ聞いて難しく考え、心の中に壁を作っているのではないかということです。 まずは私たち教員が人権を身近なものと捉えることができるよう、例えば教員同士で子どもたちと行っている言葉のやりとりを人権の視点(子どもたちを尊重している言い方かどうか)から考え直し、話し合う取り組み等を行っていきたいです。教員一人ひとりの人権に対する心の壁を壊し、教員から子どもたちへ、そして学校全体へと人権の輪を広げていけるよう努めたいです。」 7月23日(月)からは、つくばで「教職員等中央研修(第3回中堅教員研修)」を行います。